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修整動画を暴く--「ニセ写真検出ソフト」開発者の次なる挑戦 - (page 3)

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2006年09月25日 08時00分
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 最近の裁判のなかで、警察が監視カメラで撮影した写真を提出した。同裁判の鑑定人を務めたFarid教授によると、証拠として提出された写真を分析した結果、Photoshopの使用が認められたという。しかし、警察が画像に対して不審な改ざんを加えたようには見えなかった、と同教授は述べている。Photoshopを使って写真の不要部分がわずかに切り取られるのはよくあることだ。しかし、この出来事により、裁判に不正行為がいかにして入り込むことができるかが浮き彫りにされた。

 ある人身障害をともなった民事事件では、原告側が提出された写真を分析すると、全ての写真が異なる量子化テーブルに基づき作成されていた。「これは怪しい」とFarid教授は述べている。

写真の調査

 その一方で、ダートマス大学のグループは、写真の科学捜査ツールをJavaに移植し始めている。これにより、多くの組織がこのツールを利用できるようになるであろう。これまでのところ、6つのツールがJavaに移植されているが、さらに2つの移植が完了しようとしている。ひとつは異常な光を検出し、もうひとつは例外的な色のゆがみを検出する。このソフトウェアの移植作業は2006年末までに完了する予定だ。

 グループは2007年より、警察機関や選定された報道機関が同ソフトウェアを利用できるように訓練を開始することになりそうだ。クワンティコに所在するFBIの科学捜査研究所が、数日間にわたる訓練セッションの実施を支援するかもしれない。このツールは無料配布アプリケーションの「ImageJ」上で動作する。

 「このコードを理解するためにはアルゴリズムを本当に理解する必要がある。JPEG量子化テーブルを動作させるつもりなら、JPEG量子化テーブルが本当に意味することを理解しなければならない」とFarid教授は言う。「アルゴリズムを理解していない人に任せることは、危険ともいえる。不正確な推論を導く可能性があるためだ」(Farid教授)

 この技術の配布についても問題がある。技術を幅広く普及させることは、写真詐欺の取締りを助ける一方で、潜在的犯罪者が保護手段を欺くことを助長する可能性がある。おそらく配布は限定的となるであろう。このソフトウェアを入手するのは、フリーランスではなく、主要な報道機関の写真編集者となりそうだ。

 「もし完全に幅広く入手可能とすれば、このソフトウェアの効力を減退させるのは間違いない」とFarid教授は言う。

 ソフトウェアのコピーを防止する保護手段も採用されることになりそうだ。しかし、このソフトウェアからロイヤリティや特許を得ることは、本人もダートマス大学も望んでいない、とFarid教授は強調する。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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