新コミュニケーションツールへ--日立のハイブリッドカムWooo DZ-HS303の実力

日立
DZ-HS303
内容:前回開発者インタビューとしてお届けした日立ハイブリッドカムWoooだが、今回は実際の使用感を中心に、製品の機能性、操作性を紹介する。HDDとDVDが一体化されたことでもたらされる、ビデオカメラの新たな使い方とは何か? そして2メディアを内蔵しつつ、DVDビデオカメラ同等の小型サイズを実現できた構造とは?

DVD+HDDで世界初のハイブリッドカムを実現

 本機は日立ビデオカメラ「Wooo」の最新モデルである。世界初のハイブリッド(複合)カメラで、DVDマルチドライブのほか、日立GST社製の8Gバイト 1インチ(約2.5cm)HDD「Microdrive」を内蔵し、DVDまたはHDDにSD品質のMPEG-2動画記録が可能だ。

 DVDの汎用性とHDDの長時間録画のメリットを兼ね備えることで「カメラ革命」を起こそう、という日立の野心作に仕上がっている。DVDカメラにするか、それともHDDカメラにするか? 悩まずに買える、という点で明快な魅力を備えた製品と言えるだろう。実際に撮影してみると、そうした保険的な意味合い以上に便利に使いこなせた。

  • カラーバリエーションは「シャンパンシルバー」(上)と「ディープブルー」(下/限定生産)の2色展開だ。光沢感が美しい

 まずデザインを見てみよう。本機の機能はとても先端的だが、外見はいたってオーソドックスだ。カメラ革命を起こすハイブリッドカムというと、前衛的なデザインの、いわゆる“デジタル映像ツール”が思い浮かぶが、本機の外見は従来のDVカメラ的で、ファミリー向けスタイルを踏襲している。家電的な親しみやすさで普及を図るデザイン戦略といえるだろう。

 ボディは高級感のあるメタル調の外装を採用している。軽量化のためプラスチックに金属を蒸着処理したものだが、前モデル「DZ-GX3300」よりもメタリック感が増している。ジッポーライターのようなヒンヤリとした感触と光沢には高級感があり、限定色のメタリックブルー色も深みがあって魅力的だ。

 1インチの超小型HDD Microdriveの容量は8Gバイトと比較的少なめだが、1.8インチなどのHDDには真似の出来ないコンパクトなボディを実現している。前モデルのDVDカムと比べて、重さはわずか15g増の約485gと、サイズは同じに抑えられている。実際に手にしてみると、どこにHDDが入っているのだろうと思えるほど、前モデルとほぼ同じホールド感が感じられる。

 Microdrive HDDをDVDドアに内蔵しているため、ドア部がわずかに盛り上がった印象はあるが、HDD部分を手のひらで包み込むようにホールドできるので、むしろ持ちやすくなった印象だ。

  • 前モデル(右)の外装も金属蒸着処理をしているが、本機(左)のほうがメタリック感がよく出ているのがわかる。特に液晶ドアの金属感に深みがある

  • 本機ではHDD内蔵で盛り上がったディスク挿入口を手のひらに包み込むようにホールドする。この方が、前機種に比べ持ちやすいかもしれない

  • スケルトンモデルでみると、DVDドライブの挿入口にMicrodrive HDDが内蔵されている。前モデルと厚さは同じ計算になる

開発者インタビューはこちらから。

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