新コミュニケーションツールへ--日立のハイブリッドカムWooo DZ-HS303の実力 - (page 2)

日立
DZ-HS303
内容:前回開発者インタビューとしてお届けした日立ハイブリッドカムWoooだが、今回は実際の使用感を中心に、製品の機能性、操作性を紹介する。HDDとDVDが一体化されたことでもたらされる、ビデオカメラの新たな使い方とは何か? そして2メディアを内蔵しつつ、DVDビデオカメラ同等の小型サイズを実現できた構造とは?

DVD残量を気にせずHDDにたっぷり撮影

 本機は、約331万画素のCCDを採用し、HDDとDVDにSD品質のMPEG-2動画の撮影が可能だ。動画撮影時のレンズ画角は35mm換算で52.7mm〜520mmとテレ寄りだが、光学10倍/デジタル最大240倍のズーム撮影が可能で、305万画素のJPEG静止画もSDメモリーカードに撮影できる。

  • 本体後ろの電源、メディア切り替えダイアルで、HDD、DVD、SDメモリーカードを選ぶ。HDDとDVDは動画記録専用になった

 HDD/DVD/SDカードの切り替えは背面のモードダイアルで行う。HDDが追加されたため、JPEG静止画記録はSDカードのみになり、HDDとDVDは動画専用になった。従来のDVDカムでは、DVDに撮影された静止画(JPEGおよびスライドショー)をDVDレコーダーなどで再生&コピーできない場合があった。

 このため、本機のように、HDDとDVDを動画専用と割り切ったほうが、むしろ使いやすいだろう。なお、撮影した動画からVGAなど低解像度の静止画を切り出してSDカードに保存が可能だ。

 撮影する前にメディアを選べば、あとは今までのDVDカムと同じ要領で撮影できる。起動やメディアを変更するごとに数秒のマウント時間が必要だが、HDDのマウントは約4秒とDVDより高速で撮影チャンスを逃さない。スタンバイ状態から瞬間起動できる「秒撮」モードも使えるが、HDDで撮れば秒撮モードなしでもストレスなく撮影できるだろう。

  • 基本操作ボタンは側面に設けられれる。写真のように側面を上にして、液晶を見ながら携帯ゲーム機のように親指で操作するのが基本だ

 画質モードはXTRA(HDDに110分)・FINE(HDDに180分)・STD(HDDに360分)が選べ、最高画質のXTRAでもHDDなら長時間撮影が可能だ。バッテリーの持ちも良く、特にHDD撮影はDVDより省電力で、テストでは同梱の標準バッテリーで連続約124分/114分(ビューファーのみ/液晶のみ)の撮影が可能だった。

 以上のようなHDDのメリットからすると、まずHDDに撮って、撮影後にHDDからDVDにダビングする、という使い方が一般的になるだろう。こうして撮れば、DVDの残量を気にせずに撮影に集中できる。DVDメディアを忘れてしまった……という失敗がないのも助かる。今までのDVDカムでは常にDVDメディアを意識する必要があったが、そうした手間から解放されるのがうれしい。注意点としては、撮影モードやアスペクト比を混在してHDDに撮ると、DVD-Rなどのビデオモードメディアに一括ダビングできないので、最初にモードを決めてHDDに撮ると良いだろう。

開発者インタビューはこちらから。

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