本機は、約331万画素のCCDを採用し、HDDとDVDにSD品質のMPEG-2動画の撮影が可能だ。動画撮影時のレンズ画角は35mm換算で52.7mm〜520mmとテレ寄りだが、光学10倍/デジタル最大240倍のズーム撮影が可能で、305万画素のJPEG静止画もSDメモリーカードに撮影できる。
HDD/DVD/SDカードの切り替えは背面のモードダイアルで行う。HDDが追加されたため、JPEG静止画記録はSDカードのみになり、HDDとDVDは動画専用になった。従来のDVDカムでは、DVDに撮影された静止画(JPEGおよびスライドショー)をDVDレコーダーなどで再生&コピーできない場合があった。
このため、本機のように、HDDとDVDを動画専用と割り切ったほうが、むしろ使いやすいだろう。なお、撮影した動画からVGAなど低解像度の静止画を切り出してSDカードに保存が可能だ。
撮影する前にメディアを選べば、あとは今までのDVDカムと同じ要領で撮影できる。起動やメディアを変更するごとに数秒のマウント時間が必要だが、HDDのマウントは約4秒とDVDより高速で撮影チャンスを逃さない。スタンバイ状態から瞬間起動できる「秒撮」モードも使えるが、HDDで撮れば秒撮モードなしでもストレスなく撮影できるだろう。
画質モードはXTRA(HDDに110分)・FINE(HDDに180分)・STD(HDDに360分)が選べ、最高画質のXTRAでもHDDなら長時間撮影が可能だ。バッテリーの持ちも良く、特にHDD撮影はDVDより省電力で、テストでは同梱の標準バッテリーで連続約124分/114分(ビューファーのみ/液晶のみ)の撮影が可能だった。
以上のようなHDDのメリットからすると、まずHDDに撮って、撮影後にHDDからDVDにダビングする、という使い方が一般的になるだろう。こうして撮れば、DVDの残量を気にせずに撮影に集中できる。DVDメディアを忘れてしまった……という失敗がないのも助かる。今までのDVDカムでは常にDVDメディアを意識する必要があったが、そうした手間から解放されるのがうれしい。注意点としては、撮影モードやアスペクト比を混在してHDDに撮ると、DVD-Rなどのビデオモードメディアに一括ダビングできないので、最初にモードを決めてHDDに撮ると良いだろう。
|
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手