Nokiaが主導する携帯電話業界タスクフォースは米国時間9月21日、環境問題の改善に向けて、利用者に節電を呼びかけることで合意した。
欧州委員会(EC)のプロジェクトである同タスクフォースは、携帯電話の充電完了後には充電器をコンセントから外すよう、利用者への注意を携帯電話で表示することに合意した。タスクフォースの最終報告によれば、世界の携帯電話利用者の10%がこの注意を守れば、ヨーロッパの家庭6万世帯が毎年消費するのと同量の電力が削減出来るという。
Nokiaは、2007年中頃までには同社端末で注意が表示されるようになると明らかにした。
今回の試みはECの環境総局による試験的なプロジェクトで、製品ライフサイクルにおける環境への影響を削減するよう産業界に働きかけている。さまざまな業界のグループが、原材料から製造工程、製品廃棄の影響に至るまでの全要素を検討している。
ECによれば、携帯電話業界のグループを作ることについては、Nokiaから申し出があったという。
「われわれは、この最初の成果について非常に満足している。もちろん、この動きをさらに進めていくことを望んでいる。われわれは今回得られた結論に関する報告を発表するが、1年後にその成果についても検証する。これは進行中であり、他の企業も参加してくれることを望む」と、ECの環境に関する広報官であるBarbara Helfferich氏は述べた。
コンセントから抜くための注意を表示することに加え、同グループでは、端末に使われる特定の難燃材、重金属、フタル酸類などの使用を自主的に停止または削減することを公約している。このほかに、端末リサイクルに関するインセンティブや、製品が環境に与える影響を表示する「eco-fact」パネルの掲示なども公約している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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