NTTドコモは9月15日、海外の携帯電話事業者と共同で設立した英Next Generation Mobile Networks(NGMN)の情報を発表した。NGMNは、既存の携帯電話向けの通信規格「HSPA」(HSPAは、HSDPAとHSUPAの総称)や「EVDO」に続く次世代モバイル通信ネットワークについて、実現に向けたロードマップを策定していく。
NGMNを設立したのは、ドコモのほかに中国China Mobile、オランダKPN、フランスOrange、米Sprint Nextel、ドイツT-Mobile、英Vodafone。
これまで7社は、次世代モバイル通信ネットワークに関する共通ビジョンの策定活動を「The Next Generation Mobile Networks(NGMN)initiative」という名称で展開してきた。今後は、英国法人として設立したNGMNに活動の場を移し、体制を整備することで本格的な検討を開始する。
NTTドコモは、Super3G規格の標準化/実用化に向けた作業の一環として、NGMNの活動に取り組む。
Super3Gは、W-CDMAの拡張技術であるHSPAをさらに発展させた標準規格で、データ通信速度は下り方向が100Mbps以上、上り方向が50Mbps以上ある。無線通信関連の標準化組織Third Generation Partnership Project(3GPP)がLong Term Evolution(LTE)として検討しており、2006年6月に開催された3GPPの会合で基本検討はほぼ終了したという。
NGMNは、メンバー以外の移動通信事業者やインフラ設備/端末関連メーカーなどへの参加、協力を呼びかける。既存の標準化団体と連携するとともに、研究機関や大学などに対してもアドバイザーとしての参画を求めていく。
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