iPodだけじゃない! 全ての映像を飛ばして見られるプリンストンのビデオトランスミッター - (page 3)

プリンストン
PCK-UAV
内容:iPodビデオの映像をカーナビ用のモニタに飛ばして楽しめるアイテム、プリンストンの「ビデオトランスミッター」。手軽に車内ビデオ環境を整えられる本製品だが、実際に家庭内で使ってみるとどうなるのだろうか? スカパー!やデジタルレコーダーなど特定の部屋でしか見られない映像コンテンツが急増している昨今、家庭内のAV環境ワイヤレス化にひと役買ってくれそうなのだが……。

スカパー!やレコーダーの映像環境を家庭内に完備

 筆者の目的は達成できたが、普通に家庭内のテレビに映像を飛ばすことについて考えてみたい。まず前提として地上デジタル(以下、地デジ)に関しては今回は触れないこととしたい。筆者宅ではリビングのプロジェクタには地デジチューナーを接続しているが、寝室のテレビは従来のアナログテレビだ。マンション全体がケーブルテレビから地上波を受信してるのでUHF帯の放送もVHF帯に変換されて受信している。

  • キッチンカウンターに置かれたポータブルテレビ。スカパー!110のプロモ画面をバックにDVDレコーダーの設定メニューを映してみた。近ければ画質は問題なし。左側の線は電源と地上はのアンテナ入力

 おそらく多くの家庭内のテレビは壁のアンテナ端子から同軸ケーブルをつないでいると思う。そのままテレビのそばでトランスミッターを使用してみると一応受信はする。しかしノイズが多く快適な視聴とはならない。そこで室内アンテナと混合器を用意して壁から来る同軸ケーブル(VHF帯)と混合しテレビのアンテナ端子につなぐことにした。こうすることでリモコンの空きチャンネルに45chを設定しておけばトランスミッターからの電波を簡単に受信することができる。

 ゲーム機を使用時だけつなぐようなケースではテレビのビデオ端子にケーブルをつなぐ必要もなくなる。だが実際にリビングから寝室まで電波を飛ばすのは難しい。トランスミッターに10mのAVケーブルをつなぎリビングと寝室の間の廊下まで引っ張って設置しないとまともに受信できなかった。設置する高さで受信状態が変わったり、場合によっては人の移動でノイズの増減もある。理想的な設置場所を探すのは試行錯誤が必要だ。

 今回はこのビデオトランスミッターはDVDレコーダーの出力端子に接続した。当初の計画ではAVアンプのビデオアウトにつなぐつもりだったが、AVアンプのS端子入力された映像がビデオ端子に出力されないため接続できなかった。DVDレコーダーにはスカパーチューナー、BSデジタルチューナーが接続されているので一応全ての放送を飛ばすことができるようになったが、次期モデルではS端子入力にも対応してもらいたい。

  • 室内アンテナを取り付け寝室のテレビで受信。普通に受信するとノイズが多い(左)廊下の途中までトランスミッターを移動すると画質は向上する(右)。電波の中継器をオプションで用意して欲しい

 更にオプション品として電波の中継器が用意されるとうれしい。例えば45chで受信して53chで再度映像を飛ばすことができれば倍の距離が視聴範囲となる。元々家庭内での使用を目的とした製品ではないが使ってみると面白い製品なので更なる進化を期待したい。

 筆者が購入するAV機器に興味を示さない妻が今回は珍しく満足していた。各テレビにDVDレコーダー、スカパー!チューナー、BSデジタルチューナーを用意すればどこでも自由に視聴できるが、そこまで投資をしないのであれば実売8000円程度のトランスミッターは魅力的な製品だ。使いこなしに一工夫は必要だが、興味がある方は試してみる価値はあると思う。尚、電波は屋外でも受信できる可能性があるので近所に見られて問題のある映像等の視聴は控えたいものだ。

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