Netsky-Pが米国時間2006年8月、悪質なソフトウェアの脅威トップ10チャートで首位に立った。同ウイルスのフィックスがリリースされてからすでに2年以上が経過している。
セキュリティ企業Sophosが米国時間9月1日に発表した報告によると、Netsky-Pは、8月に報告されたウイルス全体の19.9%を占めていたという。Netsky-Pは、2004年のランキングで最も有害なコンピュータウイルスとされ、電子メールを介して感染を広げるワームとして現在もなお最大の勢力である。
Sophosによると、2006年8月に流通した電子メールのうちNetsky-Pに感染していたのは278通に1通で、50通に1通が感染していた2005年8月と比べてかなり減少しているという。
同社は2006年8月に1998種の新種ウイルスを検知したが、そのうち71.8%をトロイの木馬が占めている。
Sophosによると、Netsky-Pの後にはMytob-ASが続き、悪質なソフトウェアの報告のうち15.8%を占めているという。これに続くBagle-Zipは8%だった。
SophosのシニアセキュリティコンサルタントCarole Theriault氏は声明で、「このような、簡単に対応可能なウイルスが現在も蔓延しているというのは、実にもどかしい。適切なセキュリティ対策なしでインターネットに接続することは、自分のデータを危険にさらすだけでなく、MytobやNetskyといった時代遅れのワームを生きながらえさせ、まき散らすということでもある」と述べた。
しかし、ウィルスがどれだけ広まったかによる評価は、重要なデータが盗まれた場合の経済的損失の推定など、他の評価方法に比べて、有効性を疑問視する業界関係者もいる。ここ数年、悪意ある攻撃者の目的は、注目を浴びることから金銭的な利益に変わりつつある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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