車にナビゲーション、マルチメディア、通信システムなどの各機能が搭載されて、コンピュータ化が進むにつれて、こうした装置の耐衝撃性を考慮した設計が用いられるようになってきている。
このような傾向を念頭に置いた日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は米国時間9月1日、悪路走行にも耐えられるよう設計された新型ハードディスクドライブ(HDD)2機種を発売することを発表した。
「Endurastar J4K50」は、セ氏氷点下30度の低温から85度の高温にも耐え、水深300mから海抜5000mまでの高度でも動作する設計となっている。日立GSTによると、「Endurastar N4K50」の方は、氷点下19度の低温から70度の高温に耐え、海抜最大3000メートルまでの高度で動作する設計だという。
同社によると、両車載用HDDの最大記憶容量はいずれも50Gバイトで、振動などのあらゆる動きから発生する比較的強い衝撃に耐えられる設計となっている。安定した動作を実現するため、モーターにはボールベアリングではなく流体軸受けベアリングが採用されている。
日立GSTはさらに、同社のCinemaStarハードディスクシリーズに、薄型デジタルビデオレコーダーにも搭載可能な小型版を追加することも発表した。
「CinemaStar C5K160」は、2.5インチのディスクドライブを採用し、容量は160Gバイトとなっている。同HDDは、ビットを平面ではなく縦に重ねて記録することで記録可能容量を引き上げる「垂直磁気記録」技術を採用している。さらに、一部3.5インチドライブHDDでは12Vの電源が必要とされるのに対して、同HDDは5Vのみで動作する。同社によると、CinemaStar C5K160の発売は2007年上半期になるという。
日立GSTの広報担当者によると、これら3機種の価格は、リリース直前に発表されるという。同社によると、これらの車載ドライブは、新車のメーカーオプション用途だけでなく、補修部品市場向けにも発売されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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