ヤマト運輸は8月30日、ネットオークションで落札した商品について、決済から受け渡しまで、出品者、落札者ともに個人情報を相手に明かすことなく利用できる「オークション宅急便」を開始すると発表した。
サービス開始は11月中旬を予定しており、2007年1月からは落札者の決済手段として、クレジットカードおよび代金引換が使えるようになる。
オークション宅急便を利用するには、まず、ヤマト運輸のウェブで利用登録をし、落札後の配送手段について、出品者、落札者双方で同意しておく必要がある。
次に、出品者はヤマト運輸のウェブで、金額や商品名等の取引情報を入力する。落札者は出品者の入力した情報を確認し承認すると、ネットバンク決済によって、いったんヤマト運輸より代金の引き落としがある。なお、2007年1月からは、この時点で決済方法、および受け取り方を選択する。
商品到着後、落札者は中身を確認し、問題があった場合は翌々日の正午迄までにキャンセルすれば、商品は返品され返金を受ける。キャンセルがなかった場合、出品者の登録口座にヤマト運輸より商品代金が振り込まれ、取引が完了する。
落札後のメールのやりとりや入金確認、送り状作成および集荷申込み等を、一貫して手続可能だ。また、配送状況やキャンセルの有無についてもメールで確認できる。
ヤマト運輸では、出品者、落札者双方の個人情報を非開示にすることにより、個人情報流出のトラブルを未然に防げるとしている。また、落札者が商品を受け取り、中身を確認したうえで出品者に代金が振り込まれるので、入金後に商品が送られてこない、落札した商品と違った商品が送られてきた、などのトラブルにも対処できるとしている。
ヤマト運輸ではこのサービスについて特許出願中だ。将来的に、ヤマト運輸直営店や取扱店の窓口へ宅急便を直接送り、店頭で宅急便を受取れるサービスも予定している。
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