Microsoftが同社の古い製品を利用している顧客に対し、より長期のサポートを提供する予定だ。
Microsoftは米国時間8月28日、同社の提供する有料のカスタムサポートプログラムのサポート期間を延長できるようにすると発表した。顧客は、古いバージョンのソフトウェアを利用するPCごとに料金を払えばよく、高額の定額料金を適用されることはない。
「このプログラムは、新しいソフトウェアへの移行計画を立てる顧客に、より広い選択肢を提供するものだ」と、Microsoftのサポートポリシーに関する責任者であるInes Vargasは述べた。
Microsoftは過去に、標準で提供する5年間のサポート(メインストリームサポート)に加え、企業向け製品および開発用製品に対し、「拡張サポート」と呼ばれる限定的な有料サービスを提供すると発表している。
カスタムサポートはその拡張サービスの後に適用されるものだ。Microsoftは過去に、Windows NT 4などの製品に対し、カスタムサポートを提供している。同社は当初サポート期間を1年のみとしていたが、後にそれを2年間に延長した。
「われわれは今後、1年ごとにサポートの延長を発表することはしない。われわれの顧客は、このようなサポートの延長が毎年行われるような状況では、見通しが立てづらく、計画を立てる上で役に立たないと言っている」とVargas氏は語った。
新しいプログラムで、MicrosoftはNT 4に対し3年目の有料サービスを提供するとしているが、Vargas氏は、この選択肢を選ぶ顧客は少ないだろうと予測する。MicrosoftはExchange 5.5に対しても2年目のカスタムサポートを提供しており、Windows XP Service Pack 1についても、10月にカスタムサポートのフェーズに入る。Windows XPは、現在まだメインストリームサポートのフェーズにあるが、利用者は2年以内に最新のサービスパックに移行する必要がある。
将来Microsoftはカスタムサポート期間を3年とし、その3年間分のカスタムサポートの料金を発表するとしている。また、カスタムサポートの期間は3年よりも延長される可能性もあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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