BEA Systemsは米国時間8月23日、サービス指向アーキテクチャ(Service-Oriented Architecture:SOA)のプロジェクト管理ソフトウェアの獲得を目指して、株式非公開企業のFlashlineを買収したことを明らかにした。
本買収の金銭的条件は明らかにされていない。
オハイオ州クリーブランドに本社を置くFlashlineは、ソフトウェア開発プロジェクトの情報共有を行う、いわゆる「ガバナンスツール」を開発している。
BEAによると、2001年から販売されてきたFlashlineの製品は、今後、製品名を「AquaLogic Enterprise Repository」へと変更し、BEAが提供する既存のガバナンス関連ツールに統合されるという。
具体的には、Flashlineのレポジトリが、構成するソフトウェアコンポーネントの種類とプログラム間の依存性に関する情報を保存する。また、セキュリティアクセスルールなどのポリシー情報を収集し、プロジェクト管理プログラムとも接続する。
これらのガバナンスツールは、進行中のアプリケーション開発作業を効率的に管理することを目的としており、法人顧客がSOAを基盤にしてバックエンドシステムの手直しを進めるなかで、重要性を増しつつある。SOAは、再利用可能なモジュール型プログラムを提唱するソフトウェア設計手法。
BEAのAqualogic製品ラインアップ担当バイスプレジデント兼チーフアーキテクトのPaul Patrick氏は、「(Flashline買収により)これらすべてが結びつくようになり、SOA分野の知名度も上がる」と述べている。
BEA幹部らは23日、同社がSystinetのサードパーティー製品をベースにした、AquaLogicブランドのビジネスサービスレジストリ製品の販売を継続する意向を明らかにした。同製品は使用中の共有ソフトウェアコンポーネントの管理に利用され、Flashlineのレポジトリはソフトウェアの設計段階で収集された情報を格納すると、幹部らは語っている。
BEAなどのインフラソフトウェアベンダーは、SOAへの投資が見込まれることを受けて製品ラインアップの充実を図っている。BEAは3月にも、業務プロセス自動化サーバとツールの獲得を目指してFuego Softwareを買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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