実際にdivitaを使用してみて驚いたのが、その使い勝手のよさ。操作画面の表示や検索、ディスク取り出しにかかる時間など、いずれもスピーディで、待たされる感じが少ない。またdivitaは光ディスクを裸のまま収納するため、いちいちケースから出したり、ケースにしまったりする必要がない。CDやDVDのケースによっては固定用のツメが固くて、ディスクを外しづらいことがあるが、divitaであればキズや指紋を気にすることなくスマートにディスクを出し入れできる。
ちなみに、ディスクを挿入したときや取り出したときは、divitaの前面に内蔵された青色LEDが点灯し、クールでサイバーチックな雰囲気を醸し出す。なんとなくSF映画にでも出てきそうな感じでかっこいい。
あえて難を言えば、液晶画面に一度に表示できる情報量が少ない点が多少気になる。というのは、検索画面で似たような名前のタイトルが並んだときに区別しづらいことがあるからだ。もっとも、これはタイトルのつけ方ひとつでどうにでもなる問題ではある。
なお、仕様上、ディスクの出し入れ時に電気を消費するが、一定時間操作をしないと自動的に電源オフの状態になるなど、省電力を十分に意識した設計になっているのがうれしい。また、不用意に電源が入ってしまわないよう、携帯電話のようにPOWERボタンの長押しで電源オンになるのも、ユーザーに配慮した優れた機能だと言えるだろう。
光ディスクは、便利な反面、ほこりやキズ、光に弱く、意外と保管に気を遣う。そして誰でも一生大切にしたいくらい愛着のあるCDやDVDを何枚かもっているはずだ。divitaはそうしたディスクを、ほこりが入りづらい筐体の中に安全に収納してくれる装置である。今後、Blu-rayやHD DVDなどが普及すれば、1枚あたりの収録データ容量は飛躍的に増大する。それはつまり、ディスクを傷つけてしまった場合の損失も大きくなるということ。
幸い、divitaは12cmメディアであればどんなものでも収納できるため、将来にわたって長く使用することが可能だ。日ごろ光ディスクの保管に頭を悩ませているユーザーには、とくにお勧めできる製品だといえるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)