サムスン電子からまもなく登場するLCDは、エレクトロニクス業界の記録を塗り替える可能性がある。
70インチのサイズを誇る同ディスプレイは、コンシューマー用HDTV(高品位テレビ)市場をターゲットにしているものの、早い段階で業務用市場向けにも発売される可能性が高い。サムスン電子によると、その画面は既存のどの製品より5インチ大きいという。同社は、韓国の大邱で今週開催されるInternational Meeting on Information Displays 2006でこの70インチディスプレイを公開する。
画面の視野角は180度となっている。同社は米国時間8月21日、従来の高品位LCDパネルと異なり、ビデオ信号が60Hzではなく120Hzで再生されるため、「ビデオ画像の急激な動きも鮮明に再生できる」とも述べている。
サムスン電子では、新しい70インチLCDの大量生産を2007年上半期中に開始する予定。70インチLCDを発表したことで、同社はプラズマやプロジェクションテレビのメーカー各社と直接競合することになる。
サムスン電子製ディスプレイの解像度は、1920ピクセル×1080ピクセルと高品位テレビの規格を満たしているが、このサイズの画面としては極めて高解像度とは言えない。
たとえば、奇美電子(Chi Mei Optoelectronics)の56インチ型V562D1ディスプレイは、ZDNet UKが実際に見た液晶のなかでも最大級のものだ。同ディスプレイは、3月にドイツで開催された CeBitトレードショーでデビューし、3840ピクセル×2160ピクセルの解像度を誇る。
サムスン電子では、この70インチスクリーンの価格をまだ明らかにしていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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