「会社が初めて株式を公開するときは、軌道に乗るまでに何回かつまずきを経験するものだ」とRohan氏は言う。「今となっては、同社は(時価総額)1200億ドルの企業となった。Googleは投資家に対して、透明性を向上させる責任を負い、それに応え始めている」(Rohan氏)
Googleはまた、製品公開に関して以前と異なる態度をみせていると、アナリストらは言う。例えば6月にオンライン支払処理システムの「Google Checkout」を発表した際にGoogleは、このサービスが同社の事業にとって重要と考える理由を説明している。たいしたことではないように聞こえるが、「2年前なら語られることがなかったと思われる話題であった」とBrown氏は述べている。
Googleはまた、新製品の公開の際にニュースリリースを出すようになった。これまで同社は公式ブログで新サービスを発表していたが「これは格好いいが標準的ではない」とRohan氏は言う。
またGoogleは、トラフィックと収入の増加を狙ってGoogleインデックスで高いランキングを獲得しようとするウェブサイト保有者に対して、もっとオープンになっていると、Search Engine WatchのエディターであるDanny Sullivan氏は言う。
「ウェブサイト保有者に直接的なフィードバックを与えるという意味では、同社は多くのことを行っている」とSullivan氏は言う。同社は検索語ランキングや、Googleのスパイダーがデータを収集し損ねたときのエラーメッセージを公開している。さらに、サイトを検索結果から外した場合は、その旨をサイトに警告していると同氏はいう。「これは前例のないことである」と同氏は付け加えた。
Googleが向上するための障壁は低く、まだ改善の余地があると、Brown氏は言う。例としてYahooは財務結果の詳細を20〜30ページにわたり公開していると、Piper JaffrayのSafa Rashtchy氏やその他のアナリストは述べている。「Yahooはおそらくインターネット業界のなかでは最も透明な企業のうちの1社であろう」と同氏は言う。
「同社(Google)は今も昔も、事業がどうなっているかについて極めて口が堅い」とBrown氏は言う。「これほど大規模かつダイナミックで、インターネット経済全体にとって重要な企業でありながら、知られていることがあまりに少ない。驚くべきことだ」(Brown氏)
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