Opera Softwareは米国時間6月20日、人気の高い同社のブラウザに数点の機能改良を加えた最新バージョン「Opera 9」をリリースした。
2006年4月からベータテストが行われてきたOpera 9には、ウェブサーフィンの効率を向上したり、セキュリティを強化したり、閲覧するコンテンツをコントロールするユーザーの権限を大きくしたりといった、複数の機能強化が施されている。
具体的には、ブラウザを起動した際に、ユーザーが最後に閲覧していたコンテンツを表示したり、サイトごとに広告表示をブロックしたりすることが可能だ。そのほかのコンテンツ関連機能としては、ウィジェットが挙げられる。ウィジェットは小規模なウェブプログラムで、ユーザーがブラウジングスタイルを独自に設定したり、ゲームで遊んだり、スポーツの試合結果を確認したりするのに利用される。
フィッシング詐欺やID盗難の続発を受けて、セキュリティバーも追加された。セキュリティバーには、ユーザーがフィッシング詐欺に遭う確立を減らすという目的があるが、ポップアップ広告をブロックする機能も強化されている。
Opera 9には、開いているタブにマウスを合わせるとそのページの縮小画像を見ることのできる、サムネール機能も搭載された。
ダウンロード入手は無料で、WindowsからMac、Linuxまで、さまざまなプラットフォーム上での稼働が可能。ファイル配信技術であるBitTorrentもサポートされている。
Opera Softwareの最高経営責任者(CEO)Jon von Tetzchner氏は、「人々がウェブブラウザに期待する機能の限界を超えた機能を搭載しようと、われわれはOpera 9の開発に力を尽くした」とする声明を発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」