ワシントン州レドモンド発--Microsoftは米国時間7月28日、リリース後に製造プロセス内で欠陥が発見されたため、「Small Business Server」シリーズのアップデートをリコールしたと発表した。
同社によると、「Windows Small Business Server 2003 R2(SBS 2003 R2)」の問題が発見されたのは、同製品がメーカー向けにリリースされた後で、消費者向けの出荷よりは前であったという。Small Business ServerはWindows Server OSと、電子メールサーバ「Microsoft Exchange」などを組み合わせた製品で、R2は2003年にリリースされたバージョンに対するアップデートである。
Microsoftは声明において、「社内の製造プロセスにおける定期調査で、最新版のアップデートリリースに古いバージョンのコアコンポーネントが混入しているという問題が最近発見された。SBS 2003 R2は製造パートナー(OEMベンダー、システム設計企業、流通業者)向けに出荷されたばかりで、一般の消費者が広く利用可能な状態にはなっていないことから、製造パートナーや消費者への影響は非常に限定的である」と述べた。
現在リコールを行っているため、一般消費者への出荷には「小さな遅れ」が出る見込みだという。
「顧客とパートナーは最優先で、SBS 2003 R2の流通がやや遅れることが残念ではあるものの、最高品質のSmall Business Server製品を提供するのが正しい選択である」と同社は述べている。
Microsoftの製造プロセスにおいて欠陥発見がこれほど遅れるということは、ソフトウェア製品の複雑化を原因とする問題に同社が直面していることを示している、とあるアナリストは言う。この問題は、バグ探しのために時間的な余裕がなくなっているため、マイクロソフトがすべての製品をCDにプレスしてリリースするのをやめたという事実によっても浮き彫りになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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