ワシントン州レドモンド発--Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏は米国時間27日、Windowsの新バージョンを確実に早くリリースしていくことを約束して金融アナリストとの会合を締めくくった。
同氏は、2001年10月にリリースされたWindows XPと、現時点では2007年1月に予定されるWindows Vistaのデビューに言及し、「フラグシップ製品のリリースで5年も間をあけることは今後絶対にしない」と語った。
Microsoftは、Vistaの後継である「Vienna」という開発コード名の製品について、その出荷時期も搭載予定機能も明らかにしていない。
Windowsをもっと頻繁にリリースしたいとの願望を持つBallmer氏は、常にだれかが数年スパンの仕事に取り組んで行くことを明らかにした。「顧客に対して何かを確約することはしないが、大規模なリリースを遅らせることもしない」と、Ballmer氏は述べた。
Ballmer氏は講演を終えるにあたり、Microsoftは、従来のソフトウェアというコアと今後有望な新しいコアを持った会社である、という午前のテーマを繰り返した。
同氏は、「われわれは社内にソニーと同じ精神を備えている。YahooやGoogleと同じ向上心も備えている」と述べた。
同氏はまた、Microsoftが着手しながら途中で放棄した主力ビジネスは1つもないとし、同社には今でもねばり強さが備わっていると語った。
Ballmer氏は、「すでに成功したか、成功を約束しているかのいずれかしかない」と述べた。
同氏は、新規事業中心に投じる27億ドルの追加投資プランを擁護する説明も行った。
Ballmer氏は、「不要なコストはわずかであってもかけたくないが、やると決まったら包括的かつ革新的に進めたい」と述べた。
同氏はさらに、Microsoftが最も大きく投資する分野の1つで、Apple Computerの人気の高い「iPod」と「iTunes」のコンビネーションを追撃する、「Zune」ミュージックプレーヤーとサービスにも簡単に触れた。
Ballmer氏は、「苦労が続くことは分かっている」としたが、この市場への参入に必要な技術ノウハウと金融資源のある数少ない企業の1社がMicrosoftであることを指摘した。同氏は、「良くも悪くも、ほかにこの市場に参入しようという会社はいない」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?