XeroxのPalo Alto Research Park(PARC)から生まれたソーラー企業SolFocusが、太陽集光機の増産用資金2500万ドルの調達を完了したことを明らかにした。
ベンチャーキャピタル企業New Enterprise AssociatesがシリーズAラウンドを主導し、これにより、最終的には総額3200万ドルが集まる見込みだ、とSolFocusでは述べている。
従来のシリコンパネルよりコスト効果の高いソーラー技術に賭ける新興企業はいくつかあり、SolFocusもそのうちの1社。Nanosolarという新興企業も、CIGS太陽電池(銅、インジウム、ガリウム、セレン系の材料を使った太陽電池)の工場建築のために1億ドルの資金調達を終えている。
SolFocusの起業を支援したXerox PARCは、太陽光発電などの「クリーンテクノロジ」に投資している。
今回SolFocusが調達した資金は、3月のシードラウンドで調達した350万ドルと合わせて、集光機の試験と増産、増員のために使われると、同社の創業者でもあり最高経営責任者(CEO)でもあるGary Conley氏は言う。
太陽集光機は人工衛星に長年使用されてきた技術で、光起電性の素材からより多くの電力を引き出すために光を強める働きをする。従来の発電機より競争力のある発電機を作る手段としてこの技術を使用する企業はほかにも多数ある。
SolFocusの集光機は光を500倍に強める。Conley氏によると、これは、より高いエネルギーを発生させつつ過度の熱を発生させない「スイートスポット」だという。
同社はこの商品を小売店やビジネスパークといった一般市場で販売することを狙っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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