朝日航洋は7月21日、東京工業大学の協力を得て、3次元地震被害予測/シミュレーションソフト「VREq」を開発したと発表した。地形、家屋、建物などを3次元画像として表示し、土地の液状化や斜面崩壊といった被害をより視覚的にシミュレートできるようにした。
VREqは、地理情報システム(GIS)を利用したシミュレーションソフト。地形、地質、標高などの自然環境データ、人口、建物などの社会環境データ、過去の被害や活断層などの地震データを組み合わせ、各種の条件下で地震被害を予測できる。
朝日航洋のヘリコプターによる空中レーザー計測技術(ALMAPS)を使って、地震発生時に崩壊する危険性の高い急傾斜地などの3次元地形を1m四方単位で収集。自然環境データの一部として組み込んだ。「高解像度の標高データを用いることで、より正確な崩壊地域の特定とシミュレートを可能にした」(同社)という。
朝日航洋では、同シミュレーションソフトと災害発生時のGISサービス「ライブハザードマップ」を組み合わせて提供する。地方自治体の需要を見込み、2006年度で30件の導入を目指す。
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