三菱スペース・ソフトウェアとJFEシステムズは7月5日、気象庁の緊急地震速報を利用する緊急地震情報配信サービス「MJ@lert」事業の開始を発表した。三菱スペースが配信および情報配信システムの開発、JFEが販売や販売店開拓、配信サーバのハウジングを行う。
緊急地震速報は、気象庁が8月1日に先行利用者向けとして提供を予定している情報サービス。マグニチュード3.5以上、震度3以上の地震の初期微動(P波)をとらえて速報を出すため、震源から離れた地点では、大きな揺れ(S波)が到来する前に危機回避行動をとれる可能性がある。
両社の手がけるMJ@lertは、この緊急地震速報を受信し、利用者側に設置する警報装置「緊急箱」で地震発生を知らせる。緊急箱は、あらかじめ設定した震度を超える地震に対して、到達までの余裕時間と予想震度を警告灯とスピーカで伝える。緊急地震速報を受信して警告を出すMJ@lert配信システムと各緊急箱のあいだは、インターネット回線で接続する。そのため、維持費用を低減できるという。
MJ@lertの税別価格は、緊急箱が20万円で、サービス料が月額3万5000円となる。三菱スペースとJFEでは、今後2年間で緊急箱2000セットの販売を目指す。
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