AOLが法人向けのIMサービス「AIM Pro」を発表したことは先日ニュースでお伝えした通りです。一般向けの無料版にはないさまざまな機能やサービスが搭載されるとのことですが、本欄で改めてこの話題を取り上げるのには、ある理由があります。それは、以前にインタビューで紹介したあのAdam Curryが経営に関わる「PodShow」ネットワークの番組(ポッドキャスト)が、このAIM Proを通じて配信されることになったからです。
このニュースを採り上げたNews.com Alpha blogのエントリによると、AIM Proには8000万人の手に渡る可能性があるようです("AOL says that AIM Pro reaches 80 million users.")。ただし、その後に続く一文("AIM alone enjoys 47 million users, according to Nielsen/NetRatings.")を考え合わせると、これは800万人(8 million)の間違いかもしれません。なお、この4700万というユーザー数は先ごろ相互接続を始めた「Yahoo Messenger with Voice」と「Windows Live Messenger」のユーザー数を合わせたよりも多いそうです。
いずれにしても、これだけ多くの潜在オーディエンスを得ることになったPodShowのネットワークが、一気に大きな影響力を持つことになる可能性は高そうです。ちなみに、このネットワークには「Daily Source Code」のほかにも、さまざまなジャンルのプログラム(その多くが草の根のポッドキャスターの手になるもののようです)が参加しており、従来の放送にたとえて言うと、個々のポッドキャストが「番組」でPodShowが「放送局」というところでしょうか。また、AIM Proを通じて配信されるPodShow Proのなかには、MSNBCやTIME、BusinessWeek、さらにGillmor Gang(という著名なブログ)のポッドキャストなどがならんでいます。
国内では本格化まであと数歩といった感のあるポッドキャストですが、このPodShowのような有力シンジケートが現れ、さらにIM経由で配信されるようになれば、急速にビジネスとして確立の目処が立つかもしれない。このニュースを目にして、そんな印象を持ちました。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?