AOLは米国時間7月17日、新しいセキュリティソフトウェアパッケージ「Total Care」のテスト版をダウンロード提供し始めた。AOLでは同ソフトウェアを、AOLのメンバーだけではなく、一般のユーザーにも提供する計画だ。
Total Careは、Microsoftが2006年5月に開始した「Windows Live OneCare」と同様のセキュリティおよびPCケアのサービスである。SymantecやMcAfeeも同様のサービスの提供を計画している。
AOLはこのTotal Care提供にあたり、サードパーティ数社と提携している。インタビューに応じたAOLの広報担当Andrew Weinstein氏によると、McAfeeがファイアウォール、アンチウイルス、スパイウェア対策などの基本的なセキュリティ機能を提供するほか、Iolo TechnologiesがPCヘルスケア/チューニングツールを、FarStone Technologyがバックアップ機能を提供するという。
Total Careの正式版のリリースは2006年後半を予定しており、これにはID情報の盗難や情報の不正取得を行うフィッシングサイトからユーザーを保護する機能も含まれるという。同製品の価格は、現時点では未定だ。
AOLはこれまで、自社インターネットサービス加入者のみにセキュリティサービスを提供してきたが、Total Careにより本格的にセキュリティ市場に参入することになる。
Total Careが採用しているIoloのPCパフォーマンスツールは、不要なファイルの削除とハードディスクのデフラグにより、PCの性能を改善するという。また、FarStoneのバックアップ機能を利用すると、PC上のデータをCD-ROM、DVD、外付けハードディスクに自動バックアップできる。正式版ではこれに加え、オンラインバックアップも可能となる、とWeinstein氏は説明する。
Total Careでは、さまざまなサポートオプションも用意する。ユーザーは、オンラインチュートリアル、チャット、電話によるサポートサービスを無料で利用できるほか、Gurus2Goとの提携により、自宅などへの出張サービスも提供するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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