シード・プランニングは7月6日、携帯端末向け地上デジタル放送(ワンセグ)の対応携帯電話機を購入した初期ユーザーに、その利用実態についてアンケート調査した結果を発表した。それによるとユーザーの80.7%はワンセグの映像番組を視聴しており、44.0%はデータ放送部分も閲覧している。
調査は5月27日に携帯電話向けウェブサイトで実施し、有効回答は300件だった。回答によると、所有している機種はauの「W33SA」が49.0%、「W41H」が42.0%、NTTドコモの「P901iTV」が9.0%となった。ユーザーの70%は、機種選択の際に「テレビが見られるから」「ワンセグ対応だから」といった点を重視して、これらの機種を購入したという。こうしたユーザーの中には、まだワンセグが受信できない地域に住む人も含まれており、「ワンセグへの期待は高い」(シード・プランニング)。
また、ワンセグの視聴時間帯は「19時〜20時台」が13.0%で最多。次いで「21時〜22時台」(12.3%)、「23時〜24時台」(9.3%)の順となり、1日のうち特にテレビ視聴者の多い時間帯である「プライムタイム」に集中している。
さらに、平日の利用実態をみるため、特定の日(5月26日)の視聴時間帯を尋ねたところ、「19時〜20時台」が34.5%、「21時〜22時台」は32.7%、「23時〜24時台」は24.8%となり、朝の通勤通学時間にあたる「7時〜8時台」(8.8%)や、昼休みにあたる「11時〜12時台」(12.4%)を大きく上回った。
「現状、ワンセグ対応携帯は外に持ち歩くテレビというより、(自宅などの)個人用テレビとして使われている」とシード・プランニングでは分析する
端末の性能に関しては、ワンセグの「音質」「画質」には満足しているという回答が多いが、「バッテリーの持続時間」「電波の受信状況」「チャンネル切替・スピード」「データ放送の切替・スピード」については不満を感じているという回答が多かった。
また今後、ワンセグに要望することを尋ねたところ、約50%が「受信状態の改善/エリアの拡大」を挙げた。
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