ケータイに近いスリムタイプの新端末「W-ZERO3[es]」を発表

坂本 純子(編集部)2006年07月05日 00時11分

 ウィルコムとシャープ、マイクロソフトは、好評を博しているW-ZERO3の新端末「W-ZERO3[es]」を発表した。ウィルコムより7月27日より発売する。カラーはホワイトとブラックの2色。予約は7月14日より直営のウィルコムストアや販売代理店などで開始する。  価格はオープンだが、ウィルコムストア価格は、SIMMのあるタイプが2万9800円。ただし年間契約加入が条件で、契約しない場合は4000円高い3万3800円。ウィルコムSIMMのないタイプは3万6800円となる。機種変更は、10カ月以上の場合が2万9800円、6カ月以上は3万9800円、6カ月未満は4万3800円となる。

 W-ZERO3[es]は、2.8インチのVGA液晶(640×480)を搭載し、一見、バータイプの携帯電話のようだが、スライド式でQWERTY配列のキーボードも付いている。重さは175g。フラッシュ・メモリは128Mバイト(ユーザーエリア約60Mバイト)。内蔵カメラはこれまでと同様に約133万画素だが、マクロ撮影、QRコードにも対応した。

 USBポートを搭載しており、オプションで発売されるキーボード、ワンセグチューナー、プリンタ、Blutoothなどの周辺機器と接続できる。

 ブラウザは、Internet Explorer Mobileに加え、Opera Mobileが加わった。W-ZERO3メール(オリジナルメールソフト)が搭載されており、パソコンメール(POP/SMTP)に対応。普段のコミュニケーションはケータイメール、添付ファイルや長文はPCメールなどと、シーンに応じて使い分けができる。

 「W-ZERO3が評価されたポイントは、大画面、QWERTY配列のキーボード、Windows Mobileの搭載、W-SIMによる通信・通話機能の4つで、これらがすべてプラスされた結果」(シャープ代表取締役副社長の松本雅史氏)と分析する。W-ZERO3[es]は、機能をコンパクトにし、スリムな片手で通話などの操作ができる携帯電話の利便性と、これまでのW-ZERO3で評価された機能性の両方を兼ね備えたものというわけだ。

 これまでのW-ZERO3はパソコンに近い環境を求めるユーザーに向けたものだが、W-ZERO3[es]はケータイの使い勝手を求めるユーザーを狙ったものだ。「ケータイの手軽さや新しいケータイの端末スタイルを追求した第三のコミュニケーションツール」として位置付ける。

 W-ZERO3[es]の“es”は、extra smart、edit speedily、extended specificationsの3つのesからとったもので、心理学では自我をあらわすもの。本能的に欲しくなる製品を目指したという。

 なお、予約を受け付ける7月14日〜17日まで新宿高島屋1Fのイベントスペースでタッチ&トライコーナーを設けるほか、7月19日から開催されるワイヤレスジャパンでも展示するとしている。

W-ZERO3[es] 「W-ZERO3[es]」ブラック

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