ゲーム市場最後の領域、女性。広告がその領域に進出するのは時間の問題だったともいえる。
RealNetworksは米国時間6月27日、女性プレーヤーが多数を占めるカジュアルゲーム内でストリーミングビデオ広告の表示を開始すると発表した。
「最初は、30〜55歳の女性プレーヤーが多いカジュアルゲームのうち、われわれが販売するデモ版に広告を流す。当社は家族向け広告ポリシーを掲げており、アルコール飲料関連の広告は扱わないつもりだ」とRealNetworksのゲーム部門担当製品マネージャーChris Houtzer氏は述べた。Houtzer氏はカジュアルゲームコミュニティのカンファレンス「Casuality Seattle」の会場からCNET News.comに語った。カジュアルゲームとはScrabble、ソリティア、麻雀のようなワードゲームやパズルゲーム、そしてクラッシクアーケードゲームのことだ。
RealNetworksはGamehouse.comでゲーム内広告を始動させており、最初の広告主としてはHasbroなどが名を連ねている。RealNetworksが運営するもう1つのカジュアルゲームサイトRealArcadeでも既にゲームの開始前にストリーミング広告が表示されている。
「広告表示に関する現行のポリシーとしては、10分毎に1つの広告をゲームのブレイク時に表示する」とHoutzer氏は述べる。広告はプレーの邪魔にはならないようになるという。仮に10分以内に3つのレベルをゲームでクリアした場合でも、3つの広告が表示されるということではない。しかし第4レベルに移行する前の第3レベルの終わりに1つの広告が表示される、と同氏は説明した。ストリーミング広告の表示時間は15〜30秒となっている。
RealNetworksはかつて1時間の無料お試し版のゲームを提供していた。1時間後、プレーヤーはそのゲームを購入するか、あるいは止めるかを選択できた。
「広告が表示されるゲームでは試用時間を90分に延長するつもりだ。ゲームを購入すると、広告表示機能は自動的に停止する」とHoutzer氏は述べる。またプレーヤーは広告が表示されない有料ゲームを選択することもできる。
RealNetworksは、カジュアルゲーマー向けにライブストリーミングのゲーム内広告を流すのは初めてだと述べている。
Parks Associatesは、ゲーム内広告市場が2009年までに4億ドルに達すると予測している。その予測は女性および家族を対象にした広告の成長に基づくもので、いずれにせよ未開拓の市場といえるだろう。別の市場調査会社であるDFC Intelligenceは、カジュアルゲームが2011年までに10億ドル市場になると予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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