Apple Computerは米国時間6月27日、Mac OS Xのアップデートを公開した。同アップデートは、セキュリティ上の脆弱性を複数修正しているだけでなく、機能アップデートも含んでいる。
Symantecが顧客へ送付した警告によると、同アップデート「Mac OS X 10.4.7」では、4つのセキュリティ脆弱性が修正されているという。これらの脆弱性は、「サービス拒否状態の発生や機密情報へのアクセス、さらにコードの実行に悪用される可能性がある」と同警告では述べている。
同脆弱性は、Mac OS Xのさまざまなコンポーネントに存在するとSymantecでは述べている。また同社によると、脆弱性を突く攻撃コードの存在は確認されておらず、Macユーザーにとって差し迫った脅威はないという。
今回のセキュリティ問題について、Appleの関係者からはコメントは得られていない。また、27日の本記事執筆時点で、同社セキュリティウェブサイトにも、今回のセキュリティ上の修正に関する情報は掲載されていない。
また、セキュリティ上のアップデートとは別に、Mac OS X 10.4.7には、「Mail」「Finder」「iChat」などに関する機能アップデートや修正も含まれている、とAppleのサポートウェブサイトでは述べている。
今回のアップデートにより、iChatを使った会議が開始できない場合は、調査用レポートがAppleに自動送信されるようになった。
また、Motorola製携帯電話に対するサポートが改善されたほか、.Macシンクが失敗する問題も今回のアップデートで修正されている。Mac OS X 10.4.7は、Software Update機能またはスタンドアロンインストーラを介してダウンロードできる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」