日立製作所ユビキタスプラットフォームグループは6月22日、ホワイトボード投射時にまぶしさを軽減する機能と、ワイド画面パソコンに対応した解像度の設定が可能な液晶プロジェクター2機種を発表した。
液晶プロジェクターを利用する場合、通常はスクリーンに映像を投射する。スクリーンがない場合にホワイトボードを代用すると、光の乱反射で映像が見づらくなるが、今回発表された製品には白信号のピークを半減させることでまぶしさを軽減する「ホワイトボードモード」が搭載されている。また、黒板への投射を可能にする「黒板モード」もあり、学校やビジネスシーンで液晶プロジェクターを活用しやすくしている。
また、投射前に解像度をあらかじめ設定する「解像度設定機能」では、ワイド画面パソコンの解像度も設定できるため、ワイド画面パソコンから投射した場合でも正しい縦横比の映像を投射することが可能だ。解像度はXGTAリアルに対応する。0.6型の高開口率液晶パネルと200Wランプを採用し、光学レンズを最適化することで2500ルーメンの明るさも実現している。セキュリティ機能として、傾き角度など設置状態が変化した時に操作をロックできる「状態監視機能」、使用者を制限する「パスワード機能」が搭載されている。
ベーシックモデルである「CP-X260J」は質量3.0kgで29万8200円。7月上旬に発売予定だ。上位モデルとなる「CP-X268AJ」は有線LAN接続およびIEEE802.11gでの無線LAN接続機能を搭載するほか、最大4代のパソコンの画面を表示するワイヤレスネットワークの構築も可能だ。またSDメモリーカードなど各種メディアを利用してパソコンなしで利用することもできる。質量は3.3kgで、34万6500円で8月下旬に発売予定だ。
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