ボーダフォンからリリースされたワンセグケータイ905SHは、Vodafone 3G(W-CDMA)に対応し、サイズ49mm×105mm、厚さ27mm、重さ約140g。これまでリリースされてきたワンセグケータイの中でももっとも軽量・コンパクトな部類に属する。
ボディはヒンジ部やボタン部などがスクエアなデザインで統一されており、液晶背面はルイ・ヴィトンのエピシリーズのような少し粗めのラインが彫り込まれた意匠が高級感を醸し出している。904SHとともに、シャープ製のVodafone 2006年夏モデルでは、モノクロ背面液晶が復活している。電波状況や時間表示、メールの有無といったステイタスを、端末液晶を開かずに確認することができるようになった。
右側面にボタンとminiSDスロットが集められ、使い勝手もシンプル。また背面のヒンジに近い部分には202万画素パンフォーカスのカメラ、フォトライト、FeliCa読み取り部がコンパクトに集められている。またヒンジ部の側面には赤外線ポートとテレビ用のアンテナが内蔵されており、アンテナは完全に引き出すと360度自由に回転させることができる。
そしてトリッキーな動きをするのがサイクロイドと名付けられた液晶の回転機構だ。端末を開いた状態で液晶を時計回りに回転させることができる仕組みで、ワンセグやワイド液晶対応のゲームで、簡単に大画面を生かすボディへ変化させることができるようになっている。他のワンセグケータイも横長画面での表示に対応しているが、端末を自立・安定させた状態で横長画面を楽しむことはできない(専用の充電スタンドに頼ることになる)。その点でこのサイクロイドは、905SHのデザイン面でのアドバンテージを色濃くする仕組みといえる。
サイクロイド機構のトリッキーさと粗めのライン加工のボディの上質さは、ワンセグケータイであることを抜きにしても、モノとして楽しめるレベルだ。日本のケータイの基本的なデザインスペックが高まってきたことを感じさせてくれる、そんな端末の姿をよく現しているのが905SHだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果