905SHではワンセグとこれまでのケータイの基本機能との融合も計られている。マルチジョブと呼ばれるマルチタスク機能は、テレビを見ながらメールや通話への対応が可能になっている。たとえばテレビを見ているときに着信があった場合、音声をミュートにして通話の音声に切り替えてくれて、画面上ではワンセグの字幕表示を自動的にONにしてくれる機能が便利だ。
また液晶を縦のポジションで使っている際は、ワンセグの放送画面を画面上部に、データ放送を画面下部にそれぞれ表示してくれる。画面下部に関してはデータ放送画面以外に、メインメニュー、電話番号入力、メールの受信ボックス、新規メール作成をショートカットから呼び出すことができる。
画面上部のワンセグ放送画面はそのままに、受信したメールを読んだり、メールを作成したりすることができる。まさにテレビの「ながら視聴」のスタイルを1つのケータイ端末の中でも実現している。今までのテレビとケータイの共存関係を踏まえた使い勝手を実現していて、気が利いているな、と思わされる。この画面分割の使い勝手も、2.6インチのワイド液晶の特権であり、画面を縦に使ったときのメリットを引き出す良いアイディアだ。
横長ワイド画面を通常通りに端末を開いたスタイルで使うことができる905SHは、ワンセグ以外のワイド画面の使い方にもチャレンジしている。プリセットされているサッカーゲームは、ワイド画面対応。今までの縦長液晶でのプレイに比べて視野が広がるせいか、迫力あるグラフィックスが楽しめるようになっている。またBluetoothを利用するチャット機能もワイド画面で使うことができる。ワンセグのために搭載したワイド液晶を、ケータイの基本機能でも生かそうという方向性に、新しさを感じる。
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