Intelの「Pentium D」プロセッサの購入を考えているなら、もう1〜2カ月待った方がいいだろう。
Intelは、7月に新型Coreチップを発売すると同時に、同社の製品価格リスト上におけるPentiumチップの価格ランクを引き下げようとしている。Intelの広報担当Chuck Mulloy氏によると、新型「Core 2 Duo」チップは、2006年後半には同社製品リストの大部分を事実上占めることになるという。同社は複数の65ナノメートルプロセス工場でCore 2 Duoチップを量産しており、今回のCore 2 Duoチップの発売が過去の製品発売に比べてはるかに積極的なものになるのは間違いない。
Intelにおける価格設定のスキームは階段状となっている。最高性能のチップには、最上段にある最高価格が付けられる。その後、より高性能の新型チップが発売されると、価格が一段階引き下げられる。これまで「Conroe」や「Merom」という開発コード名で呼ばれていたCore 2 Duoチップにもこの手法が適用される予定だが、Intelはこの新型チップすべてに最高価格を付けるわけではないとMulloy氏は述べる。
Intelは、この新型チップを製品リストの最高価格帯と主流の価格帯の両方に入れるつもりだ。その結果、同社Netburstアーキテクチャを基礎とするPentium Dチップはリストの下位に追いやられることになる、とMulloy氏は語る。「このパターンは通常通りだ。通常と違うのは、同チップが(通常よりも)早く主流の価格帯に据えられる点だ」(Mulloy氏)
Intelは、Advanced Micro Devices(AMD)に市場シェアを奪われつつある現在の悪い流れを断ち切る上で、Core 2 Duoチップが大きな追い風となることを期待している。Core 2 DuoチップはPentiumチップに比べて高性能かつ低消費電力型と見られている。しかし、Intelは新型Coreチップの発売に向け、古いPentiumチップを処分しなければならなかったため、第2四半期にはPentiumチップが買い時となっている、とアナリストらは分析している。
Intelによると、サーバ向けCore 2 Duoチップ「Woodcrest」がシリーズの先頭を切って6月に発売されるという。7月にはデスクトップ向けのConroe、さらに8月にはノートPC向けMeromがそれぞれ発売される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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