米国消費者製品安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission:CPSC)は米国時間6月6日、Hewlett-Packard(HP)と共同で、HPのデジタルカメラ「HP R707」のリコールを発表した。
今回のリコールは、非充電式バッテリを使った1台のR707が使用中に過熱し、発火したとの報告を受けたものだ。
CPSCとHPはR707のユーザーに対し、充電式と非充電式のどちらの種類のバッテリを利用しているかに関わらず、アップデートが完了するまで同カメラの使用を中止するよう勧告した。
CPSCが発表した声明には次のように記載されている。「このデジタルカメラは、カメラがACアダプタまたはドッキングステーションに接続されると、Duracell CP-1など、特定の非充電式バッテリが過熱し、発火する恐れがある」
この問題は、デジタルカメラが非充電式バッテリに充電しようとするために発生する。この問題を解消するためのファームウェアのアップデートは、 HPのサービスサイト上で、無料でダウンロード可能だ。
CPSCの報告によると、R707デジタルカメラの累積販売台数は、米国内で22万4000台、全世界で67万9000台に上るという。今のところ、ユーザーが負傷したとの報告はない。
2005年11月には、ニコンのデジタル一眼レフカメラで今回と同様の問題が発生した。しかしこの時は、問題のニコン製充電式リチウムイオンバッテリパックが変形することが分かった。70万個以上のバッテリの個別シリアル番号がリコールの対象となり、ニコンが代わりのバッテリを提供した。
HPは5月に、消費者向けデジタル写真市場に積極的に攻勢を仕掛けた。具体的には、2006年末までに画像キャプチャ、画像処理、画像製作用の100種類以上の製品をリリースすると発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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