葬り去られたゲームが復活するのは珍しいが、「Uru Live」はそんな例の1つになる見込みだ。
ヒット作「Uru: Ages Beyond Myst」のオンラインマルチプレーヤーバージョンで、かつて有望視されたUru Liveは、ベータ版で提供され、(たとえ少数だったとしても)熱烈で声高なファンを集めたが、米国時間2004年2月9日にサービス停止となった。停止を宣言したのが誰かは正確にはわからないままだったが、提供元のUbisoftと開発元のCyan Worldsの2社は、運営を続けられるだけの十分な財源を確保できなかったことを認めた。
だが、Turner Broadcasting Systemのゲーム専門局であるGameTapは5月9日、「Electronic Entertainment Expo(E3)」の会場で、Cyan Worldsと提携してホリデーシーズンまでにUru Liveを再開する計画を進めていると発表した。Uruコミュニティは興奮で沸き立っている。
「私の最初の反応は『ワーオ!』だった」と語るStephen Crocker氏は、Uruのファンで、Uru Liveをプレイすることを熱望している。「かなりの人が、『イエス!』と叫んで走り回る私を見て、正気ではないと思っただろう」(Crocker氏)
「私は全力を注いで、新しいUru Liveにサインアップしてベータテストに必ず参加できるようにするつもりだ」と、Crocker氏は付け加えた。
史上最も成功した人気タイトルの1つである「Myst」からは、アドベンチャーゲームのシリーズ作品が次々に誕生したが、最後に登場したのがUru Liveだった。1993年にリリースされたオリジナルのMystはおそらく、Electronic Artsの「The Sims」がリリースされる以前に世界で最も売れたPC向けゲームだろう。
多くのオンラインゲームがこれまでに派手に散ってきたが、Uru Liveが他と違っていたのは、コミュニティの存在だった。このコミュニティがあったからこそ、GameTapは、Uru Liveが支援に値すると確信したのだ。
Uru Liveが葬られてから2年経っても、コミュニティは生き続け、活発に活動していた。これは、開発元のサポートがないフリーウェア「Until Uru」による力が大きい。Cyan Worldsは、自前のサーバでホストしたいと考える人すべてにUntil Uruを提供した。
「GameTapがUru Liveにおおいに魅力を感じた理由の1つは、こうした根強いコミュニティがあり、サービスが提供されていない時期にUru Live人気を維持していたことだ」と、GameTapのコンテンツ担当バイスプレジデントRicardo Sanchez氏は語る。「ぜひともサービスを復活していほしいと望むコミュニティが存在する」(Sanchez氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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