「OpenOffice」を標的とする初めてのウイルスが出現

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部)2006年06月01日 12時17分

 Kaspersky Labの研究者らは、「OpenOffice」を標的とした初めてのものと思われるウイルスを確認した。OpenOfficeは、MicrosoftのOfficeスイートに対抗するオープンソース製品である。

 ロシアの企業であるKaspersky Labの研究者が米国時間5月30日に同社の「Viruslist.com」ウェブサイトに書き込んだ情報によれば、「Stardust」と名付けられたこのウイルスは、OpenOfficeと、Sun Microsystemsが販売する「StarOffice」に感染するという。

 「Stardustは、私の知る限りでは、StarOffice向けに作成されたマクロウイルスだ」と書き込んだこの研究者は、「マクロウイルスは通常、MS(Microsoft)のOfficeアプリケーションに感染する」と説明している。

 StardustはStarBasicで記述されている。Kasperskyのサイトによれば、同ウイルスは、インターネットからアダルトコンテンツのイメージファイルをダウンロードし、そのファイルを新規ドキュメントとして開くという。

 今のところ、Stardustは「コンセプト実証型」ウイルス、つまりOpenOfficeウイルスの作成は可能であるということを示すために作成されたウイルスにとどまっている。同ウイルスはインターネット上には出回っておらず、実際に被害が発生しているわけではない。

 ただし、MicrosoftのOfficeアプリケーションになると話は違ってくる。いまだパッチがリリースされていない「Microsoft Word」のセキュリティホールを悪用した攻撃が最近少なくとも1件は発生している。

 新たな「マクロウイルス」は昔からあるウイルスの延長線上にあると言える。ウイルスはこれまでに著しい進化を遂げてきた。セキュリティ企業のF-Secureによれば、1986年から1995年にかけてブートセクタに感染するウイルスが存在し、その後、初期のMicrosoft Windowsオペレーティングシステムを標的とするマクロウイルスが発生したという。電子メールが使用されるようになったことで、その後は「I Love You」ウイルスや「Anna Kournikova」ウイルスといった、電子メールを介して広まるウイルスが大量に出回るようになった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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