ブロックと作品に囲まれて--LEGOLANDマスターモデルビルダーの生活

文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:河部恭紀(編集部)
2006年05月30日 12時43分

 カリフォルニア州カールスバード発--自分のハイイログマについて誇らしげに話をするTim Petsche氏だが、彼の口ぶりからは危険なペットを好む傾向はまったく感じられない。

 Petsche氏は、当地にあるLEGOLAND Californiaのモデルショップでシニアモデルデザイナーとして勤務しており、自身がLEGOで作った巨大なハイイログマ(頭にはアライグマを乗せている)のことを話している。Petsche氏は数カ月かけてこのクマを作成した。その作業には約700時間を要したという。Petsche氏はLEGOLANDに7年間勤務しており、このクマはその間に作成した自信作の1つだ。

 Petsche氏とモデルショップに勤務する残り4人のビルダー、デザイナーは、間もなく新しい同僚を迎える。5月23日、全米規模で行った3カ月にもわたる募集および選考期間を経て、米テキサス州ヒューストン出身のアーティスト、Jason Poland氏が「マスターモデルビルダー」の座を獲得したのだ。Poland氏は最終選考に残った23人の1人として、2日間の選考試験に合格し、マスターモデルビルダーに選ばれた。

 Poland氏は数週間内に勤務を開始し、Petsche氏と共に、形や大きさが異なる550万個以上のLEGOブロックに囲まれ、LEGOLANDにある数千種のモデルの組み立ておよび保守にあたる。

 このモデルショップは、LEGOファンにとって夢のような場所だ。明るい作業場内部は、プラスチック製ブロックが入った無数の容器に囲まれている。広い室内には、さまざまな形をしたLEGOモデルが足の踏み場もないほどに置かれている。それらのモデルには、完成した作品もあれば、未完成のものもある。

 テーブルの上から床の上、いくつもある棚の上に至るまで、平らな場所という場所は、ありとあらゆる動物(トンボ、ウサギ、犬など)や無生物(雪だるま、高層ビル、『R2D2』、ギター、ブーツなど)や人型模型(Elvis Presley、海賊、警備員、バスケットボール選手など)で埋め尽くされている。

 とりわけ目を引くのが、途中まで組み上げられた等身大の3体の海賊だ。1体は、腰掛けてギターを弾いているが、まだ頭部がない。もう1体は腰から下だけ完成していて、残りの1体はギターを持った胴体のみとなっている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]