大きなトラックパッド
ご推察の通り、いまだにタッチパッドのボタンは1つしかない。ただし、それを
補ってあまりある機能をAppleは盛り込んだようだ。このタッチパッドは巨大で、
MacBook Pro15インチのそれよりもかなり大きい。また、他のApple製ラップトッ
プで採用されている例の魔法のような機能--2本の指で表面をなぞるとスクロー
ルできる--も付いている。
ワイドクリア液晶画面
MacBookの光沢のある液晶画面にはちょっと分裂症気味なところがある。つま
り、真正面からみた場合は本当にきれいで、明るくてくっきりとクリアに見える。
また1280x800ピクセルの解像度があるこの画面は、文字も読みやすく、複数の画
面を余裕で並べられるほど広い。しかし斜めからみると、輝度がかなり低下し、
また(どの光沢ディスプレイでもそうだが)まわりからの光を反射して、ひどい
映り込みがみられることもある。蛍光灯などの灯りが少ない室内で主に使う場合
は、この画面をとても気に入るだろう。だが、屋外で作業する時間が長い人は、
この映り込みのせいで気が散って仕方がないかもしれない。この液晶画面は輝度
が230カンデラで、MacBook Pro15インチの260カンデラよりもわずかに低めだ
が、どちらもラップトップとしては平均よりもかなり明るい。
コンポーネンツ
この面でも、MacBookは価格を考えるととても競争力のある構成になっている。
われわれが手に入れた1299ドルのモデルは、2.0GHzの Intel Core Duoプロセッ
サ、メモリ512Mバイト、Intel GMA950グラフィックスプロセッサ、60Gバイトの
シリアルATAハードディスクドライブ(5400rpm)を搭載(1099ドルの下位モデル
はもっとコストパフォーマンスが高いかもしれない。いずれ両方をテストした際
には結果がはっきりするだろう)。ちなみに、Dellの「Inspiron E1405」という
マシンは、MacBookとほぼ同じ重量だが、画面サイズでやや上回り、プロセッサ
がIntelのCore Soloである点を除くと、このMacBookとほぼ同じ構成で約1000ド
ルとなっている。
MacBook Proをレビューした経験をふまえると、MacBookにはかなり競争力のある パフォーマンスが期待できると思う。ただし、バッテリの駆動時間についてはま だ確かなところはわからない。現在ベンチマークテストを進めているところなの で、結果がわかり次第お伝えしたい。
オーディオ
12インチのPowerBookと同じく、MacBookのスピーカーは背面最奥部にあり(画面
を開いた時にはその下のあたりにくる)、豊かな音を響かせる。ただし、たとえ
ば低音部はDellのInspiron E1405ほど力強くはないが、それでも歯切れの良いク
リアな音がする。
ポート類
この価格にしてはとても充実している。iBookにはなかった光デジタルオーディ
オ出力端子があるのはプラスで、これは1099ドルのマシンとしてはすごいこと
だ。一方、DVI/VGA出力端子を利用するのに別売りのアダプタが必要となる点は
マイナスで、同じくExpressCardがないために将来テレビチューナーやWWAN接続
機能を追加しようとすると選択肢が限られてくる。
本体の左側面には、奥から手前に向かって、MagSafe電源コネクター、DVI/VGA出 力(Mini DVIポート)、FireWire 400(1基)、USB 2.0(2基)、光デジタル オーディオ出力、ヘッドフォン、セキュリティケーブル装着用の各端子類が並 ぶ。前面には、バッテリインジケーターと赤外線センサ(付属リモコン用)があ る。また右側面には、スロットローディング式SuperDriveのスロットがある。
通信機能は、54Mbps AirMac Extremeワイヤレスネットワーク機能(802.11g規格 準拠)、10/100/1000BASE-TギガビットEthernet、Bluetooth 2.0+EDRが提供され るが、一方モデムはない。
その他の特徴
真っ先に挙げられるのは、Apple独自のソフトウェアパッケージ。ハイエンドの
MacBook Proに含まれるものがほぼそのまま付いてくる。内蔵のiSightカメラを
使えばテレビ会議が可能。さらに、iPod Shuffleに似た小型のリモコンで、離れ
た場所からiTunesに登録した音楽やDVD、写真やビデオを愉しめる。
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