アプリックスは5月18日、米クアルコムのベースバンドチップ「Mobile Station Modem MSM6280」向けの携帯電話用ソフトウェアを設計開発すると発表した。クアルコムのチップセットを採用し、各通信事業者向けの標準モデル(レファレンス・インプリメンテーション:RI)を開発することで、携帯電話メーカーは通信事業者ごとに異なる仕様に対応した製品を、先進の機能を追加しながらより迅速に市場へ投入することが可能になる。
RIは、携帯電話製品同士でソフトウェア部品の高い移植性を実現するクアルコムのBREWソリューションの性能を活かし、各通信事業者の要求仕様に対応したソフトウェア部品の容易な交換を可能にする。また、開発コストの低減と端末の多機能化を両立できる。さらに、携帯電話メーカーが他社製品と差別化するためのBTOも実現できるよう、さまざまなサードパーティ製のミドルウェアやアプリケーションの追加が容易にできるような構造となる。
アプリックスは今回の新しい取り組みを含め、これまで培ってきたソフトウェア開発の技術力とノウハウを活用し、高機能化が進む携帯電話の開発効率の向上に貢献するソリューションを幅広く提供していくとしている。なお、今回の取り組みが当期の業績に与える影響は軽微で、平成18年2月20日に発表した業績見通しにはすでに含まれている。このため業績見通しの修正はしないという。また、来期以降の業績に与える影響は現時点では未定としている。
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