まずは「Wireless Laser Mouse 5000」の外観から見ていこう。本製品は、「ワイヤレス」「レーザー」「5ボタン」「解像度1000dpi」と、ハイエンド向けの仕様である割には、デザインそのものは至ってオーソドックス。同じくワイヤレスのレーザーマウスを展開しているロジクールの製品に比べ、かなりデザインの方向性が異なる印象だ。なお、写真ではわかりにくいかもしれないが、左右ボタンを含む上面は黒、側面は濃いスモークグレーで、光源によってはツートンカラーのように見える。
マウス本体の手への収まりは非常によい。マイクロソフト伝統のエルゴノミクスデザインならではのフィット感だ。左右対称のデザインにして、この収まりのよさは特筆モノである。後述するが、第4・5ボタンは左右の同じ位置にレイアウトされており、左右どちらの手でマウスを握った際も、親指が左右いずれかのボタンに触れるレイアウトになっている。
同社伝統のチルトホイールもしっかり搭載している。ホイールは、回すとカチカチと音がするタイプではなく、おなじみの無段階ホイールが採用されている。
本製品は単3電池を2本使用していることもあって、電池込みで約130gと、かなりのヘビー級だ。単4電池を利用するモバイルマウスが60〜70gだから、実に2倍ほどの重さということになる。実際に使う際は、摩擦係数の高いマウスパッド上で使うのではなく、表面がすべりやすい机の上などで、すべらせるように使ったほうが疲れなくてすむ。光学式に比べて表面の材質を選ばないレーザー方式のメリットとも言えるだろう。
カーソルの動作は、無線特有のひっかかりもほとんどなく、無線であることを意識しないレベルにまで仕上がっている。筆者が試した限りでは、パソコンラック(合板)の上でマウスパッドなしで使った際でも、有線マウス+専用マウスパッドに匹敵する追従性があると感じた。相性のよいマウスパッドや素材を探して組み合わせれば、さらに快適な操作が可能になるだろう。また、ワイヤレスマウスにありがちな、しばらく使わないとすぐにスリープ状態になってしまうということもなく、ストレスを感じずに操作できる。
その反面、ホイールによるスクロールは、動きがやや大雑把。スクロールするというよりも、数行分ずれた画面がカクカクと表示されていくという形で、スクロールさせながら表示内容を目で追うことが少々困難だ。せっかく無段階ホイールを採用しているのだから、もう少しなだらかなスクロールを実現して欲しかった。
電池寿命は公称6カ月。ワイヤレスマウスの電池寿命としては長いほうだが、単3電池を2本内蔵していることを考えると、極端に長寿命というわけではない。レシーバの受信範囲は1.8mで、レシーバが見えない位置からの操作も可能であるとされている。試しにレシーバを机の下に隠した状態で操作してみたが、特に問題なく操作できた。
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