Googleが米国時間20日、第1四半期の決算を発表。同期は市場シェアの拡大が続くなかで、売上高と利益がともに増加し、アナリストの予想を上回る結果となった。
同社の第1四半期(3月31日締め)の純利益は5億9200万ドル(1株あたり1ドル95セント)で、前年同期の3億6920万ドル(1株あたり1ドル29セント)から大幅に増加。なお、株式ベースの報酬1億1500万ドルを含む特別科目を除くと、1株当たりの利益は2ドル29セントとなる。
一方、売上高も22億5000万ドルとなり、前年同期の12億6000万ドルから大きな伸びを示した。なお、トラフィック獲得コスト(コンテンツパートナーに支払う手数料)7億2300万ドルを除いた場合、売上高は15億ドルになる。Googleは、売り上げのほぼすべてを検索ページやパートナーのウェブサイトに表示される広告からあげている。
Thomson Financialがまとめたアナリストの予想では、トラフィック獲得コストと株式ベースの報酬を除いた場合の純利益は1株あたり1ドル97セントで、売上高は14億ドルとなっていた。
Google株式のこの日の終値は1株415ドルだったが、この決算発表を受けて、時間外取引で7%以上上昇し、1株あたり444ドル75セントを付けた。
ComScore Networksによると、Googleは市場シェアで主要な競合各社との差を広げつつあるという。米国における同社のシェアは、2005年3年には36.4%だったが、今年3月には42.7%まで上昇している。一方、同期間中にYahooのシェアは30.6%から28%に低下、またMicrosoftのシェアも16.5%から13.2%に低下している。
Nielsen/NetRatingsでは、米国検索市場におけるGoogleのシェアを49%としているが、これは検索数に換算すると前年比41%増となる。
Googleは第4四半期に、2004年の上場来初めて利益が予想を下回ったことから、同社の株価は時間外取引で値を下げた。同期の1株当たり利益は1ドル22セント(特別科目を除いた場合は1ドル54セント)だった。
なお、Googleは2度めの追加増資を計画しているが、売り出し予定の530万株を現在の株価で計算した場合、20億ドル以上の資金を調達できることになる。
先月には、同社の株式がStandard & Poor's 500 Indexに追加されたが、これを受けて同社の株価は8%近く上昇していた。いっぽう、それに先立つ2月には、同社の最高財務責任者、George Reyes氏が成長の鈍化を示唆する発言を行ったことから、株価が7%以上値下がりしていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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