ビジュアル検索エンジン「Pixsy」がリニューアル--RSSフィードで情報を紡ぐ

文:Stefanie Olsen(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里(編集部)
2006年04月05日 12時35分

 百聞は一見にしかずというが、このたび、百万の画像を見るより1つのRSSフィードを見る方が勝るというサービスが誕生した。

 これがビジュアル検索エンジン「Pixsy」が事実上約束していることである。同検索エンジンは、最新画像に関する(RSS形式の)シンジケーションフィードを探し出し、その後これを検索可能にするものである。Pixsyは米国時間4月4日、入れ替わりの激しい多数のサムネール画像の貯蔵庫の検索エンジンのリニューアル版を公開した。このサムネール画像はThe New York TimesからYouTubeにいたる幅広いサイト上の写真や動画を取り込んでいる。

 「RSSフィードが存在すれば、何でも取り込み、画像を抽出し、それらを検索可能とする」と同社の創業者であるChase Norlin氏は述べている。

 無数のウェブサイトから関連ページを探し出すGoogleとは対照的に、Pixsyは発行人の最新の画像に焦点をあてていると、Norlin氏は言う。「したがって今度はウェブをビジュアルに探索することができるようになった」(Norlin氏)

 例えば、利用者がPixsyにアクセスし、そのウェブサイト上に掲載されているThe New York Timesのロゴをクリックすると、発行人の最新の写真のコレクションを見ることができる。写真はさらにThe New York Timesサイトのニュース記事にリンクしている。また検索ボックスに「George Clooney」と入力すれば、アカデミー賞授賞男優の写真を見ることができる。さらにこれらの写真はClooney氏に関する最新の話題にリンクしている。

 このサービスは、時宜を得たものだと言える。ウェブで情報を収集する人にとって、マルチメディアはますます重要な位置付けを占めるようになっている。画像の検索は2005年にGoogle、Yahoo、MSNといったサイト上で最も急速に成長を遂げた検索の形式であり、2005年2月から2006年2月までに91%の検索数増加がみられたと、調査会社Nielsen//NetRatingsが3日に発表した報告書は示している。

 従業員4人の株式非公開企業であるPixsyは、ウェブサイトを2005年7月に正式公開した。かつて同社は画像の集約で行き詰まったが、それは、技術が限られた数の提携業者によるXMLフィードに依存していたためであった(Norlin氏は同社サイトのトラフィックを開示していない)。同サービスでは今回、多数のRSSフィードから画像を取り込んでおり、その数も毎時間増加しているとNorton氏は言う。

 同サイトは、1つのRSSフィードから自動的にサムネール画像を収集し、画像の発行元に書かれたニュースや情報をもとにして、この画像を単語やメタデータとひも付ける。その後、Pixsyは、ひも付けられたデータを利用して、画像と検索語の関連付けを行っている。なお、サイトはAjax技術を使って構築されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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