Advanced Micro Devices(AMD)は、Intelの「Itanium」プロセッサを手がけた優秀な設計者Samuel Naffziger氏と、コロラド州フォートコリンズの研究所に勤めていたNaffziger氏の同僚8名を雇用した。
Naffziger氏は、Intelでフェローを務める50人のうちの1人で、Itaniumの回路や技術をディレクターとして担当してきた。同氏はIntelがHewlett-Packard(HP)からItaniumの設計者を雇用した2005年にIntelに入社した。HPでは8年間にわたりItanium設計チームの陣頭指揮を執った。
AMDの広報担当Phil Hughes氏によると、Naffziger氏は同社でシニアフェローとしてデザイン開発に取り組む予定だと述べたものの、Naffziger氏と他のItanium設計者8名が今後取り組む開発の内容についてはコメントを避けた。AMDはフォートコリンズからそう遠くないロングモントに設計センターを持っている。
Naffziger氏はItaniumラインの優秀な設計者というだけでなく、製品開発における中心的役割も担っていた。同氏は「国際固体素子回路会議」(International Solid State Circuits Conference)でItaniumの2つの主要モデル(2002年の「McKinley」そして2005年の「Montecito」)を披露している。
Naffzigerの移籍はReal World Technologies」により報じられた。
IntelはItaniumに関していくつかの問題を抱えている。例えば、3月に入りIntelのサーバ担当幹部Pat Gelsinger氏が、2005年から2006年第2四半期にMontecitoのリリースを延期したことについて、「困惑した事態」であると述べている。しかしIntelやHPをはじめとするItanium支持企業は、依然としてItaniumに期待を寄せており、Itaniumの立て直しに100億ドルを投入する計画を立てている。Gelsinger氏によると、その資金の一部はItaniumエンジニアスタッフの拡充にあてる予定だと言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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