カリフォルニア州サンタクララ発--Intelの経営幹部は米国時間23日、「Itanium」に関する重要な問題を認識していると述べたうえで、同社はこのハイエンドのチップ系統の未来を輝かせるための投資を増やしていると発言した。
「売上高の数字、計画の遅延、そして打ち切りとなったプロジェクトのいずれについても不満である」とIntelのDigital Enterprise GroupのシニアバイスプレジデントPat Gelsinger氏は述べている。
しかし同時にItaniumサーバの売上は、「Sun Sparc」サーバの売上の半分以上、そして「IBM Power」サーバの売上の3分の1に達した。また、新たな顧客が加わり、コンピューティング技術供給業者Electronic Data Systemsなどとの間で重要な提携が取り交わされたりしている。「気分が良いか悪いかと聞かれれば、答えはその両方である」とGelsinger氏は当地のIntel本社における取材の中で述べている。
Intelが当初予想し、期待していたよりもItaniumの成長は鈍かったかもしれないが、これは他の主要なサーバデザインと違わないと、Intelの最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏は述べている。「Power、Sparc、そしてItaniumの単位ランプがタイムゼロにセットされたのを見ている。最初の出荷からただちに顧客のもとに届けられている」(Otellini氏)
そして大型のサーバとなれば必然的に移行には時間がかかると、Otellini氏は言う。「メインフレームの分野では、10〜20年前の設計を置き換えようとしている。マラソンのようなものだ」(Otellini氏)
Itaniumプロジェクトの取り組みを開始するとともに、これを支援してきたIntelとHewlett-Packard(HP)は、Itanium系列のチップで攻勢に出ようとし始めている。新プロジェクトでは、2010年までにItanium技術と市場の発展のために100億ドルが投じられる予定である。このうち半分はHPから拠出される。
IntelはItaniumについて複数の問題を抱えていた。最近では、初のデュアルコアモデルで、先行版「Madison」に比べてパフォーマンスが倍になるとされる「Montecito」が遅延している。しかし同社はエンジニアに対する内部支出を増加し、将来のデザインである「Montvale」を2007年に、「Tukwila」を2008年に、そして「Poulson」をその後未明に公開する予定である。
HPのItaniumデザインチームがIntelに移動することが合意された後、Itaniumに対して「われわれはトップダウン的な見方」をしていたと、Gelsinger氏は言う。「Montecitoについては厄介であったが、われわれはロードマップをみて、Montvale、Tukwila、Poulsonの進捗状況を確認し、それを履行するためには何が必要かを考察した」(Gelsinger氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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