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ノーベル平和賞を狙うゲーム開発者--GDCでデザインコンテスト

文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年03月27日 13時25分
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 カリフォルニア州サンノゼ発--ビデオゲームの開発者がノーベル平和賞を受賞することは大変なことのように思える。だが米国時間23日、それが可能であることを3人のトップデザイナーが証明しようと試みた。

 GameLabの最高経営責任者、Eric Zimmerman氏が主催する「Game Design Challenge」が、当地で開催された「Game Developers Conference」で行われた。今年で第3回めとなるこのコンテストには、「塊魂」の作者である高橋慶太氏、Epic Gamesの主任デザイナーCliff Bleszinski氏、そして「Deus Ex」の主任デザイナーHarvey Smith氏が参加し、各自がノーベル平和賞を受賞できると考えるゲームのコンセプトを発表した。

 このコンテストは毎年開催され、過去2回は「The Sims」の生みの親である伝説のゲームデザイナーWill Wright氏が優勝しているが、その目的は実際のゲーム開発だけではない。むしろ、開発や発売が可能と思われるゲームの詳細なコンセプトを考えることが中心となっている。

 Zimmerman氏は昨年、Emily Dickinsonの詩をモチーフにしたゲームをデザインする課題を参加者に出した。また、2004年の課題は、愛に関するゲームの開発だった。

 Zimmerman氏は聴衆に、毎年のテーマはゲーム業界最新の話題に基づいていることを伝えた。したがって、昨年のテーマは、映画など他の素材のライセンスに基づいて開発されたゲーム作品の話題を元にしており、また2004年のテーマは物語風の対話を求める声を元にしたものだった。

 Zimmerman氏は満員の聴衆に対し、「Game Design Challengeは、複雑なゲームデザインの課題に取り組む意味について考えることを目標にしている。(ノーベル平和賞のコンセプトが)今年選ばれたのはなぜだろうか。それは、娯楽性や純粋な楽しみ以外のものを追求した危険なゲームをめぐる議論が多いからだ」と説明した。

 Wright氏はこれまで2年連続で優勝しているため、今年は参加しなかった。

 「Game Design Challengeへの参加はもう勘弁して欲しいとの申し出がWillからあったので、願いを叶えた。しかし、今日のセッション終了までは(彼が)ディフェンディングチャンピオンだ」(Zimmerman氏)

 そこで、会場が大きな笑い声に包まれるなか、Zimmerman氏はWright氏を壇上に招いて頭にティアラをかけると、参加者の方へと話題を移した。

 最初に発表を行ったのはSmith氏だった。同氏はプレゼンテーションのなかで、2つのゲームが自分のコンセプトのきっかけになったことから説明した。1つは「Escape from Woomera」というもので、これはオーストラリア政府が外国人を捕虜にした話。もう1つは、第2次世界大戦中に米国で強制収容された日本人を扱った「Beyond Manzanar」というものだった。

 Smith氏の提案したゲームのベースには、公共の場所に突然集団で現れ、一風変わった、もしくは目立つ行為をして解散する「フラッシュモブ」のアイデアがある。

 同氏の説明によると、同氏が任天堂DS用に開発したマルチプレイヤーゲーム「Peace Bomb」ゲームのコンセプトは、ゲームのプレイがデジタルの世界から実世界に展開していくという。

 「このゲームは、実世界でフラッシュモブを発生させる。プレイヤーは、集まってリソースを交換することにより、3カ月、6カ月、もしくはどのような間隔でもゲームに勝つことができ、そしてフラッシュモブは社会的に建設的な動きのまわりに発生する」(Smith氏)

 同氏によると、プレイヤーは目標達成に向け、友人関係を形成し、仮想的にリソースを交換する必要があるという。

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