logo

マイクロソフトでWindows開発責任者が交代へ

文:Ina Fried, Martin LaMonica
翻訳校正:坂和敏(編集部)
2006年03月23日 10時38分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Microsoftは、Windows部門の幹部交代を計画しており、後任のWindows開発責任者には現在Office部門を統括するSteve Sinofsky氏が任命される。同社に詳しい情報筋が明らかにした。

 早ければ米国時間22日にも実施されるこの人事は、待望の次期Windows OS「Vista」の出荷が再度延期されたことを受けたもの。

 Windowsの新しい開発責任者となるSinofsky氏は、Kevin Johnson氏の指揮下に入る。Johnson氏は引き続きPlatform Products and Services事業部を統括していく。この情報筋によると、同事業部には、WindowsおよびWindows Liveに関連する合わせて8つの既存・新設 部門が含まれることになるという。


Steve Sinofsky氏

 CNET News.comではSinofsky氏に連絡をとったが、コメントを得ることはできなかった。ほかのMicrosoft関係者もコメントを控えている。

 幹部更迭のニュースは、同社に近い情報筋の話としてThe Wall Street Journalが同22日に初めて報じた。

 Microsoftは21日に、Vistaの一般発売を来年に延期したことを発表した。その結果、ボリュームライセンス契約を結ぶ企業は11月にVistaを入手できるものの、同OSを搭載したPCの発売は1月以降になる。

 Platform Products and Services事業部は現在、Johnson氏とJim Allchin氏が共同で統括している。Allchin氏は昨年、2006年末のVista発売を見届けて引退する意向を明らかにしていた。

 Allchin氏は同事業部を共同で統括しているが、経営および財務の権限はほとんどをJohnsonに委譲し、自身は主にVistaの技術関連問題に注力していた。

 Allchin氏の計画は、今年Vistaの完成後に引退するというものだった。同氏は、21日に行われた電話会議のなかで、Vistaの技術面の作業が今年中に完了することには今も変わりはないと指摘した。

 同社はこれまで、Allchin氏引退後にWindowsに関する技術的なリーダーシップをどう扱っていくかについて模索してきていた。

 Jupiter ResearchアナリストのMichael Gartenberg氏によると、MicrosoftのWindows部門には、延期と、それに対する幹部更迭を繰り返してきた前歴があるという。同氏は、Windows 2000が大きな障害に直面した際に、Microsoftが製品担当幹部のBrian Valentineを管理者に再任して開発を完了させた例を挙げた。

 「Microsoftの上級幹部らが(今回明らかにされたVistaの発売延期のニュースに)非常に驚いているのは間違いないと思う」とGartenberg氏は述べた。「Stevenには予定通り製品を出荷してきた実績があり、また彼ならVista開発を指揮して、製品を出荷し、開発プロセスに関連するどんな問題が生じようとそれを解決できる潜在能力がある」(Gartenberg氏)

 1989年にMicrosoftに入社したSinofsky氏は、これまでにスケジュール通り製品のアップデートを出荷してきた実績を持つ。同氏は、会長のBill Gates氏とCEOのSteve Ballmer氏が信頼を寄せる部下の1人だとGartenberg氏は言う。「この(Vista開発)プロジェクトに関して、物事が非常にうまく進んでいないことは明らかで、新たな責任者を任命する時期にきていたように見える」(Gartenberg氏)

 「WinFSのような目玉機能が切り捨てられた時点ですでに当惑すべき事態になっていた。Longhornのビジョン全体がスケールダウンしてきていることははっきりしている。Microsoftにとって、Windows VistaはWindows 95のような大ヒットでなくてはならず、Windows MEのようなものであってはならない」(Gartenberg氏)

 Windows 95は、それまでのWindows 3.1に対して、大幅な機能強化が行われたシステムと見られていた。それに対し、Windows MEは安定性に欠け、画期的な製品とは考えられていなかった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

-PR-企画特集