USEN、ライブドアとの業務提携を正式発表--ライブドアの信頼回復目指す

 USENとライブドアは3月16日、インターネットメディアおよびサービスコンテンツを中心に業務提携すると発表した。同日開催した取締役会で決定し、契約を締結した。

 今回の業務提携では、両社が保有するインターネットメディアの共同事業や、インターネットサービスコンテンツの共同運営、新規サービスコンテンツの共同開発を行い、メディア分野、コンテンツサービス分野での幅広いシナジー効果を図る。

 両社は3月下旬に業務提携推進委員会を発足、4月下旬に業務提携の実施に関して詳細を決める予定だ。

 この業務提携が両社の業績に与える影響については、提携内容実施の詳細が確定し、その影響が確定次第発表される。

 USENの従業員数は5708名で、資本金は358億円。代表者は宇野康秀氏。ライブドアの従業員数は2456名で、資本金は862億円。代表者は山崎徳之氏。なお、この業務提携に基づき、USENからライブドアに特別顧問を派遣するとともに、6月開催予定のライブドア臨時株主総会において、USENはライブドアの取締役候補者5人のうち2名を指名することが可能になる。

 USENはブロードバンド事業を持っていることに加え、さまざまなコンテンツを持っている強みを生かし、無料パソコンテレビ「Gyao」のようにグループ内のリソースを最大限に有効活用する「メディア・コンテンツ・カンパニー」構想を掲げている。一方、ライブドアは国内有数のポータルサイト「livedoor」を核とした個人向けサービスをコア事業としている。両社はこの業務提携により相乗効果を発揮することとともに、ライブドアの事業の信頼回復と業績回復を目指す。

 なお、宇野氏は同日、ライブドアの大株主であるフジテレビジョンから、同社が保有するライブドア株すべてを94億9500万円で取得している

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