サンフランシスコ発--Intelの製品計画において、企業向けPCは、決して活気のある分野ではなかった。しかし、複数の新技術によって、この状況を打開できるとIntelの幹部は述べる。
IntelのDigital Enterprise Groupでゼネラルマネージャーを務めるPat Gelsinger氏は、2006年後半に投入されるAverillプラットフォームベースのPCについて、ハードディスクが故障したり、ハードウェアに問題が起きたりした場合に、遠隔地の技術者から支援を受けられるようになると述べた。
Gelsinger氏は当地で開催中の「Intel Developer Forum」で基調講演し、Averill PCは、仮想化ソフトウェアの機能をハードウェアレベルでサポートするほか、現行のデュアルコアチップを搭載したデスクトップPCに比べ、処理能力が格段に向上していると述べた。
IntelのBusiness Client Group担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのRob Crooke氏は、Coreマイクロアーキテクチャに基づくデュアルコアプロセッサ「Conroe」と965チップセットのリリースによって、Averillの性能はこれまでの企業向けPCに比べ、飛躍的に向上すると述べる。
「Averillによって、エンドユーザーやIT管理者に提供される機能が大幅に強化される。これは、ここ5年間で最大の成果だ」とCrooke氏は述べた。
Gelsinger氏は午前中の基調講演で、Conroeの性能が現行の「Pentium D 900」シリーズに比べ、40%改善される見込みだと述べた。このようなパフォーマンスの改善に加え、965チップセットのグラフィックス技術や仮想化機能が強化されたことでAverill PCはMicrosoftのWindows Vistaの新機能に問題なく対応するという。このことは、アップグレードを考えている企業にとっては好材料になるとCrooke氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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