CRM以外のアプリも無制限に使えるサービスをセールスフォースが開始

藤本京子(編集部)2006年03月07日 20時10分

 セールスフォース・ドットコムは3月7日、同社の提供するオンデマンドCRMサービス「Salesforce」に「Unlimited Edition」を新たに追加した。これまでの最上位バージョン「Enterprise Edition」のさらに上位バージョンとなる。価格は月額2万4000円(税込2万5200円)。

 Unlimited Editionでは、CRM以外のさまざまなアプリケーションがオンデマンドで提供されている「AppExchange」を無制限に追加できる。これにより、AppExchangeで提供されるアプリケーションの普及とユーザー数の増加をねらう。

 ほかにも、Unlimited Editionはディスク容量とカスタマイズ機能が拡大する。ユーザーごとのディスク容量はEnterprise Editionの6倍の120Mバイトとなり、複数のオンデマンドアプリケーションの運用に適している。カスタムタブやオブジェクトなどの数も増加した。

 また、Salesforceの設定情報やデータを完全にコピーする「Salesforce Sandbox」が利用可能だ。Sandboxを利用して、テストや開発、トレーニングなどが行えるほか、データをワンクリックで更新できる。Sandboxは、Enterprise Editionのオプションサービスとしても利用可能だ。

 Unlimited Editionではさらに、AppExchangeアプリケーションの導入や運用を支援するためのプレミアムサポートが含まれている。顧客ごとのサポート担当者が割り当てられるほか、APIやインテグレーションサポートが利用できる。

 Salesforce.comでは、2月22日に2005年度の業績を発表したばかり。第4四半期はユーザー数が4万8000増加して累計39万9000ユーザーとなり、導入企業数が1800社増加して累計2万500社となった。また、売上高が前年比76%増の3億900万ドル、純利益が前年比300%増の2800万ドルとなっていた。

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