写真表現を提案するコンパクトデジカメ──コダック EasyShare V570 - (page 2)

コダック
内容:コダックから実にユニークなデジカメが発売された。「EasyShare V570」である。デュアルレンズ搭載というその特異な外観は、シンプルなカメラデザインと不思議と融合している。はたしてその実体はいかに。

 超広角レンズの宿命といえば、被写体が歪曲してうつることだ。したがって直線的な被写体だとその傾向が顕著に現われてしまう。そこでこの「EasyShare V570」では画像を補正する機能が用意されている。この機能は設定で有無を選ぶことができるので、撮影者の意思で選択できる。

  • 歪み補正 OFF 
    画面周辺に行くに従って画像が絞られるように歪んでいる。

  • 歪み補正 ON 
    画像を補正することで全体の歪みが抑えられる。

 

 このカメラのもう一つのユニークな機能として挙げられるのは、パノラマ撮影機能である。一般的なデジカメにおいても複数枚の写真をPC上にて繋ぎ合わせることでパノラマ写真を作成できるものは多い。だがこの「EasyShare V570」では写真の繋ぎ合わせもカメラ内で行えてしまえるのだ。シーンモードの中からパノラマ撮影モード(右から左、または左から右)を選択、あとは端から順に一枚ずつガイドに従い撮影していけばよい。(最大3分割)撮り終わったらあとはカメラが自動的に一枚のパノラマ写真に繋ぎ合わせてくれる。この際に23mmレンズを使用すると水平方向に最大180度の大パノラマ写真を作ることができる。

  • 23mmレンズを使用して、右から左へと3分割撮影したものを合成。
    対角180度の大パノラマ。
    写真の繋ぎ目も全く判らない。

  • 39mmレンズを使用して、左から右へと3分割撮影したものを合成。
    近距離での撮影なので繋ぎ目に無理が生じているが、表現としては面白い。
    ただこのような被写体の場合は中央から両サイドへと順番に撮影できたほうが綺麗に仕上がるのだが、このカメラでは不可能。

 さて、ここまではこのカメラの特徴的な部分でいろいろ試してきたが、ここからは普段使いのカメラとしていくつか印象及び使用感を挙げてみたいと思う。

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