NTTデータ三洋、携帯電話に長時間の動画を配信できる技術を開発

永井美智子(編集部)2006年02月15日 20時23分

 NTTデータ三洋システムは2月15日、第3世代携帯電話向けの動画配信システムを開発したと発表した。長時間の動画をパケット通信を利用して配信できる。NTTドコモ、au、ボーダフォンの3キャリアに対応する。

 これまで携帯電話に動画を配信する場合には、配信容量に制限があった。NTTデータ三洋システムは独自の動画配信形式を採用することでこの問題を解決したという。ビットレートは最高16fpsといい、「高品質な映像とクリアな音質が時間無制限で視聴できる」(同社)とのことだ。なお、利用するには専用のアプリケーションを携帯電話にインストールする必要がある。

 NTTデータ三洋システムは自社のエンドユーザーや会員の携帯電話端末に対して長時間動画を配信したい法人向けに、動画配信サービスを提供する。4月より、オンデマンド動画配信サービスやライブ動画配信サービス、端末間で動画を交換できる「動画メッセージ交換サービス」を順次リリースする計画だ。

 NTTデータ三洋システムは三洋電機の情報システム部門が独立して設立された企業で、NTTデータと三洋電機が50%ずつ出資している。大規模ネットワークの構築や保守運用のほか、組み込みソフトウェアの開発などを主力事業としている。

 なお、携帯電話向けに長時間の動画を配信する技術としては、セーバーの「Saver Live Server」や、jig.jpの「jigムービー」などがある。

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