はてなは2月14日、ポイントシステム「はてなポイント」を抜本的に見直していることを明らかにした。現在、はてなポイントを現金に交換できるが、これを停止してほかのポイントサービスとの交換に切り替える。同社のサイト上で、ユーザーからの意見を募集している。
現在はてなポイントは、2000ポイント以上で現金と交換できる仕組みになっている。これは、同社の最初のサービスである「人力検索はてな」でたくさんの回答をしたユーザーが報酬を受け取れる仕組みとして設計されたものだ。
しかし、はてなのサービスが増えるにつれてポイントの用途が多様化し、実際のポイントの流れを追いかけることが難しくなってきたという。このため、不正な換金行為を防ぎきれなくなる可能性があるとして、換金の停止を検討しているとのことだ。
なお、はてなでは現在、ポイント換金の際の注意事項として、「クレジットカードで購入したはてなポイントについて、その大半をはてなで利用することなく換金することは、はてな利用規約第6条禁止事項第1項、第8項、ならびに刑法246条(詐欺罪)にあたる可能性がありますので、はてなでは換金希望に応じられません」と掲載している。
はてなポイントは現在、楽天スーパーポイントに交換できるようになっている。はてなではユーザーにアンケートを取りながら、要望の多いほかのポイントシステムへの交換も検討するとのことだ。
このほか、はてなポイントが不足した場合に、自動的にはてなポイントがクレジットカード決済で購入される「自動引き落とし機能」の追加や、法人向けサービス「ビジネスはてな」で利用できるサービスの拡充、ポイント送信時の下限撤廃などについても検討している。
いずれの変更案についても、人力検索はてなを使ってアンケートを実施しており、ユーザーが自由に投票できる。また、コメントもトラックバックで受け付けている。意見募集期間は14日から1週間程度となっており、今後の方針については改めて公表するとしている。
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