東芝は、当初の期待を大きく下回ったタブレットPC事業を立て直すため、Intelのプロセッサ「Core Duo」を取り入れ、同事業に弾みをつけたいと考えている。
東芝は米国時間7日、Intelの最新デュアルコアモバイルプロセッサを搭載した3機種のノートPCに加え、タブレットPC「Portege M400」を発表した。画面サイズ12.1インチのM400は、重さ4.5ポンド(約2kg)で、CD-RW/DVD ROMドライブを標準装備している。
タブレットPCは、Microsoftが以前、モバイルコンピューティングの将来を担うものとして提唱した製品だ。2002年に発売されたMicrosoftの「Windows XP Tablet PC Edition」では、感圧式スクリーンと精巧なスタイラスを使った手書き入力が可能であった。教育関係者、科学者やクリエイティブな分野のプロたちは、ペンで自由に入力できるタブレットPCを評価し、ニッチな需要がそれなりにある。しかし、主流のコンピュータユーザーの間では、ノートPCの出荷台数がここ3年で急増しているにもかかわらず、タブレットPCの人気はない。
PCベンダー各社は、主に2種類のタブレットPCを販売している。タブレットモードで使用する際にキーボードを覆うようにスクリーンが回転する従来型のノートPCのような「コンバーチブル」タイプと、本体にキーボードが付属していない「ピュアタブレット」タイプだ。東芝のM400は両タイプのうちで人気の高い「コンバーチブル」タイプとなっている。
タブレットPCは、ユーザーの腕の上で長時間使われることから、発熱を考慮して、消費電力の少ないIntelの「Pentium M」プロセッサや、Transmetaの「Crusoe」チップが使われることが初期の段階では多かった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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